2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new strategy for preventing and treating ARONJ underlying stress-induced cellular senescence mechanisms.
Project/Area Number |
23K16138
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
仲川 雅人 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90850008)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | ARONJ / 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死 / 細胞老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨吸収抑制薬の投与患者数が増えるにつれ、ARONJ発症患者数も増加傾向にある。顎骨壊死が発症する病因論については見解が確立しておらず、予防や治療における明確なコンセンサスがない。一方、炎症・感染などのストレスにより誘導される老化細胞は炎症性タンパクの分泌を介し慢性炎症性疾患を引き起こすことが次々と報告され、Senolytics(老化細胞除去薬)による新たな治療法の応用が期待されている。しかし、ARONJの発症および増悪における老化細胞の関係については、ほとんど報告がない。本研究では、ARONJの発症および増悪とストレス誘導性老化細胞の関係解明を通じて、ARONJの発症・増悪の未知なるメカニズムを解明することを目的とする。 本年度は、ARONJモデルラットの作成について予備的な検討を進めた。次年度以降は、ARONJモデルラットにおける老化細胞の出現に関する解析を進める。さらに関連する分子機構の解析や、老化細胞の除去によるARONJの予防・治療法の開発に取り組む。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ARONJモデルラットの作成について予備的な検討に時間を要した。今後、細胞老化に関する解析に着手する。
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Strategy for Future Research Activity |
予備的な検討を進めた結果、研究計画の大幅な変更を必要としないため、申請時の計画に則って実験を進める予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は他研究にて使用していた消耗品などを使用することにより、当該予算からの研究費の計上を節減して研究計画を遂行することができ、本年度助成金の一部が次年度使用となった。次年度は消耗品を中心に使用する予定である。
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