2023 Fiscal Year Research-status Report
デジタルイメージング装置を用いた頭頸部癌免疫チェックポイント療法の効果予測
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23K16164
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
浜田 芽衣 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80834514)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌では度重なる治療にも関わらず、局所制御不能や遠隔転移へと進行し予後不良となる症例が存在する。近年注目をあびている腫瘍免疫学的見地からの解析は充分ではなく、病態の本質を見極めるためには腫瘍および宿主要因をあわせた包括的解析が必要である。 当該年度では症例を抽出し、マルチプレックス蛍光免疫染色を施行した。画像化はMantra 2 Quantitative Pathology Workstationで行い、Inform softwareの教師付き機械学習アルゴリズムを用いて算出、解析を行なった。その結果、浸潤する免疫細胞の種類や局在が予後と相関する可能性が示唆された。成果の一部は日本病理学会学術総会にて発表した(浜田芽衣 他、2024年3月)。その他、耳下腺に発生したCASTLE(carcinoma showing thymus-like element)についても症例報告を行い、CASTLEのPD-L1発現について検討を加えた(Pathol Int, 2024)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初使用を予定していた抗体が製造中止となり新たに抗体の選定・染色条件を検討したためやや遅れていたが、その後染色条件・解析手法を確立したため全体としては問題なく進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
確立した染色・解析方法を元に、さらに検討を進める。
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Causes of Carryover |
製造中止となった抗体を新たに選定する作業が加わった影響で、それ以降の作業で使用する予定の物品の購入タイミングが後ろ倒しになったため。
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