2023 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of objective diagnostic methods according to periodontal pathology based on biomarkers in gingival sulcus exudate and PISA.
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23K16238
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
清水 雄太 朝日大学, 歯学部, 助教 (30875901)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 歯肉溝滲出液 / サイトカイン / MMP / TIMP / PISA |
Outline of Annual Research Achievements |
GCFには、血清成分、炎症性細胞、細胞外基質、細菌成分、骨代謝関連タンパク質、免疫関連因子などさまざまなタンパク質が多く含まれており歯周病の診断マーカーとしての研究がおこなわれている。また、検体の採取に関しても、患者に対する痛みや侵襲性がなく、短期間に多くの検体を集めることができる効率的なスクリーニング検査と考えられる。そのため、GCF中に存在するバイオマーカーの調査は、歯周病進行の過程で見られる微細な変化を正確に検出することができるため、診断、治療予後、メインテナンス管理のために評価できるツールとなり得る可能性がある。 そこで本研究では、歯周病新分類にて分類された患者病態ごとに、周組織の炎症状態を示すPISA や歯周ポケット値(PD)、出血率(BOP)などの臨床プロファイルとGCF 量・総タンパク質量・発現因子との変化や相関関係を解析することにより、GCF検査における病態評価の診断精度向上を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歯周病新分類であるStageが重症化するにつれ、Stage間ごとにGCF量・総タンパク質量・GCF中の組織破壊因子等に有意的差が認められることや、臨床的クリニカルパラメータと相関関係にあることが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
歯周病新分類であるGradeが進行するにつれ、Grade間ごとにGCF量・総タンパク質量・GCF中の発現因子等に変化が見られるのか、また臨床的クリニカルパラメータとの相関関係について評価していく。
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Causes of Carryover |
本年度は、患者のサンプリングに時間がかかり、一部の研究消耗品の購入も予定通りにはできなかったところがあり、次年度使用額が生じたが、研究計画自体は遅延しておらず、次年度以降計画通りに予算を執行していく予定である。
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