2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of support system of nurses' psychological safety and work engagement
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23K16410
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Research Institution | Fukuoka jogakuin Nursing College |
Principal Investigator |
本武 敏弘 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (30879911)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 心理的安全性 / ワーク・エンゲイジメント / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は看護師の心理的安全性(PS: Psychological Safety)とワーク・エンゲイジメント(WE: Work Engagement)を高める具体的な支援方法を構築することである。 本研究は看護師のPSとWEを高めるための支援を実装・展開するための基礎的研究に位置付けられる。具体的には看護師のPSとWEの実態と関連を調査票による量的研究、看護師のPSとWEに対する認識をインタビューによる質的研究を用いて明らかにする。量的・質的研究のMix Methodを用いることで、より立体的にPSとWEの実態を捉える。そして、その結果をもとに専門職によるワーキンググループを開催し、PSとWEを高める支援方法(支援者は誰が適任か、支援を行う間隔と時間、内容・枠組み等)の検討を行い、支援方法を構築する。PSとWEを高める支援方法を構築し、その後、実装・展開することで良質な看護サービスの提供、看護師の離職の意思の低減、患者がより安心して医療を享受できる環境作りに寄与する。 2023年度は本研究に関連する先行研究の文献検討と研究計画に関する倫理審査の受審した。倫理審査は研究代表者が所属する大学で受審し、2024年2月に承認を得た。その後、2024年3月から5月にかけて研究協力予定の全施設を訪問し、看護部長・総看護師長に対して研究計画の説明を行った。各施設での研究承諾の過程を経て、5月上旬に全ての施設から研究協力承諾書が返送された。現在は各施設で研究対象者の数の確定作業などを行い、2024年6月の調査実施に向けた準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に基づいて研究実施に向けて遅延なく準備を行なっている。今年度は予定通り、量的調査の実施を行い、2次調査の実施に向けて研究倫理を受審する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に基づき2024年度は量的調査を実施する。調査の結果を踏まえて2025年度に次の段階である看護師を対象とした心理的安全性に関するインタビュー調査の倫理審査の準備を行う予定である。2026年度実施予定の心理的安全性を高める取り組みを検討するワーキンググループについてはワーキンググループメンバーの候補者には協力の依頼の内諾を得ている。
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Causes of Carryover |
2024年度は量的調査の実施にあたり、予定通り当初予算執行をするが、情報交換を目的とした学会参加などへの旅費に限られている。そのため、「次年度使用額(B-A)」については量的調査を行うためのmicrosoft365のサブスクリプション費用、文献収集にかかる費用などとして執行する。
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