2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a physical activity programme focusing on the function of daily living to reduce sedentary behaviour for elderly cancer patients
Project/Area Number |
23K16427
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
山鹿 隆義 名古屋女子大学, 医療科学部, 准教授 (20808307)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 身体活動 / がん / 生活機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢がん患者における①在宅生活での座位行動および身体活動の実態と、②身体活動への興味/関心を明らかにすることでした。具体的には、①高齢がん患者の在宅生活の実態として座位行動と身体活動量の測定、②身体活動への興味/関心の調査と、身体活動阻害要因について基礎的なデータを取得しました。 研究成果として、高齢の女性がん患者が日常生活活動(IADL)に高い関心を持つことが明らかになりました。この結果は、これまでの生活史を反映している可能性があります。さらに、軽度の認知機能低下が複雑なIADLに影響を与える可能性が示されました。認知機能の低下は、生活満足度の低下に直接的な影響を及ぼすことが考えられました。 本研究の意義は、これまでに報告されていない新たな知見を提供する点にあります。高齢がん患者の座位行動や身体活動の実態を詳細に明らかにすることで、臨床プログラムの導入に活用できる重要な基礎データを提供しました。特に、がんのリハビリテーションにおいて、患者の身体活動への興味や関心を理解することは、治療効果を高めるための重要な要素となります。 今後の予定としては、目標の対象者数まで現在の調査を継続する予定です。さらに、来年度には得られた結果を層別に解析し、詳細な論文としてまとめる予定です。本調査の結果は、従来の対症療法的な介入とは異なる、新しいコンセプトの身体活動プログラムの開発に繋がると期待されます。これにより、がん患者のQOL(生活の質)の向上に大きく貢献できると考えています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Webでのアンケート調査は、予算との兼ね合いで内容を調整中であり、未実施である。 目標症例数については、協力施設との調整がすすでおらず、リクルートが遅れている
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Strategy for Future Research Activity |
今後も目標の対象者数まで現在の調査を継続予定である。また、来年度は得られた結果を層別に解析し、論文にまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたWebアンケート調査において、アンケート内容が現在調整中のため
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