2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a customized "eating support model" program for patients who underwent gastrectomy
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23K16439
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
北川 恵 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (70347540)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 胃切除術後患者 / 食べ方 / 食事支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃切除術後患者は、胃機能の消失により腹痛、下痢、ダンピング症候群、吐き気といった症状を呈する胃切除後障害(Post-Gastrectomy Syndrome;PGS)を生じることがあり、QOL低下が問題になっている。PGSは、食事摂取を引き金に症状が出現することが多く、患者は「食べ方」を調整することが求められる。しかしながら、患者の「食べ方」は多様であるため、医療者は個別性を考慮した食事支援が求められる。 本研究では、質問紙調査に向けて「食べ方」を構成する因子を探索すること、症状出現と食べ方の仮説生成を目指して対象者に対するインタビューを継続している。 インタビュー方法としては、PGSAS45(胃術後症候群評価尺度)を用いながら、強く症状が出現している時にはどのような食べ方をしているのか、食事摂取量、食事摂取の速さ、食事内容、食事回数、その他食事関連内容の側面から聞き取りを行っている。 現在12名のインタビュー結果からPGSASレーザーチャートを分析したところ、症状出現にパターンが形成され、ダンピング型、食事愁訴型、排便(下痢・便秘)型、逆流型(逆流便秘型、逆流食事型)が見いだされた。特に逆流型については、食事摂取をきっかけとしてに出現するパターンと、便秘症状を基に食事摂取がトリガーになり逆流している二つのパターンがあった。また、便秘症状が強い人は逆流に限らず同時に症状が出現していた。 現在は、パターンにつながる「食べ方」を分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビューは、一人にあたり約1時間は要すること、進行がんや抗がん剤使用者を除外要因としているため対象者が限られること、私の業務上、現場でのデータ収集が1-5月に限られることなどの理由によって、インタビューの予定数をまだ終了できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューデータの分析を、症状パターンの仮説形成、「食べ方」の因子探索の観点から進めていく。これらのデータから質問紙の作成を行い、観察研究をすすめていく。
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Causes of Carryover |
残金868円であり、予測使用金額より割引などがあり余剰した。 しかしほぼ予定金額通りに使用したと思われる。 次年度も予定通りに使用していく。
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