2023 Fiscal Year Research-status Report
Guide for Inclusive Support Promoting Preschool Children's Development with Congenital Heart Disease
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23K16452
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中水流 彩 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (00847238)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 幼児 / 主体的な発達 / 包括的援助指針 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、幼児期の先天性心疾患患児の療養生活の様相を明らかにし、患児の療養生活に合わせた援助の視点を導出すること、さらには、多領域の観点を統合し、患児の主体的な発達を支えるための包括的な援助指針を開発することである。指針の一部には、申請者が開発した「先天性心疾患手術を受ける幼児のレディネス発達を促進する看護支援プログラム」を包含する。本研究は、【研究1-1: 文献検討】【研究 1-2: 患児の療養生活に関する基礎調査】【研究2: 援助指針(案)の考案】【研究3:専門家会議を通じた援助指針の開発】の4段階の研究より構成する。 本年度は、【研究1-1】を展開し、国内外の文献を対象にレビューを行った。対象文献の分析を通じて導かれた、先天性心疾患をもつ幼児の生活(療養生活、家庭生活、社会生活および家族の生活)に関する知見を統合し、【研究1-2】に繋がる示唆を得ている。文献レビューの成果は、次年度以降の学術集会にて公表を予定している。 また、本年度は、研究課題「先天性心疾患手術を受ける幼児のレディネス発達を促進する看護支援プログラムの開発」に並行して取り組み、指針に包含する具体的な看護支援プログラムの完備に努めた。「先天性心疾患手術を受ける幼児のレディネス発達を促進する看護支援プログラム」は、先天性心疾患をもち手術を受ける乳幼児とその親を対象とし、多職種連携のもと縦断的に展開される看護支援プログラムとして開発された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【研究1-1:文献検討】の成果発表について、APPCS2023(The 9th Congress of the Asia-Pacific Pediatric Cardiac Society)での公表を予定していたが、2023年学術集会は2月開催であったため、実行することができなかった。本成果発表については、APPCS2025(The 10th Congress of the Asia-Pacific Pediatric Cardiac Society)もしくはWCPCCS2025(9th World Congress of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery)での公表を計画している。 【研究 1-2:患児の療養生活に関する基礎調査】については、協力施設との調整を進めている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1-1:文献検討】の成果発表に向けて、次年度以降に開催される学術集会の情報を収集し、演題登録等の準備を進めていく。また【研究 1-2:患児の療養生活に関する基礎調査】は、所属大学の倫理審査を受審後、県内医療機関3施設を中心に研究協力を依頼していく予定である。
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Causes of Carryover |
【研究1-1 】の成果発表の延期に伴い、英文抄録の校閲、英文ポスターの校閲、学術集会参加費、渡航費等が繰り越しとなった。また、【研究1-2】の遂行に掛かる費用として、研究協力者への謝礼等を計上していたが、それらも繰り越しとなる。双方とも、次年度以降の研究展開の中で実施を予定しており、繰り越しとなった助成金は、研究期間の中で使用していく。
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