2023 Fiscal Year Research-status Report
未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立支援プログラムの開発と評価
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23K16463
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
河本 秋子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10881849)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 看護師 / 仕事と家庭の両立 / ワーク・ファミリー・コンフリクト / ワーク・ファミリー・コンフリクトへの対処 / 未就学児 / 育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、未就学児育児中の看護師を対象とした仕事と家庭の両立により生じる葛藤を軽減させるための未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立支援プログラムの開発を目指す。2023年度は、文献レビューおよび申請者の博士論文研究の知見に基づき未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立支援プログラム試案を作成し洗礼することを目的として研究活動を行った。 文献検討では、医学中央雑誌、MEDLINE、PubMedなどを用いて文献レビューを行い、仕事と家庭により生じる葛藤(仕事から家庭により生じる葛藤、家庭から仕事により生じる葛藤等)や、その対処方法(仕事での対処方法、家庭での対処方法等)について抽出し、整理した。既存の研究より、育児中の看護師の仕事と家庭の役割葛藤についての文献は散見されたが、未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の役割葛藤に関する文献は非常に少ない現状であった。また、未就学児育児中の看護師の役割葛藤への対処に関する研究も非常に少なく、文献から未就学児育児中の看護師の役割葛藤への対処行動は十分に挙げることができなかった。 次に、博士論文研究の一部である未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立における対処行動に関するインタビューを分析した結果を確認したところ、文献検討で得られた内容の他にも未就学児育児中の役割葛藤への対処が明らかとなった。しかし、文献および博士論文研究の予備研究より導き出した未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立における対処行動だけでは不十分であると考え、インタビューデータの再分析および博士論文研究で得た知見の再確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、未就学児育児中の看護師の役割葛藤への対処行動を具体的に挙げ、内容をブラッシュアップしていく予定であったが、ブラッシュアップするまでに至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
未就学児育児中の看護師の役割葛藤への対処行動を具体的に挙げ、ブラッシュアップし、未就学児育児中の看護師の仕事と家庭の両立プロを作成していく。
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Causes of Carryover |
2023年度の実施予定の内容に遅れが生じているため、未就学児育児中の看護師の役割葛藤への対処行動を具体的に挙げるための再分析に必要な統計ソフトの購入等が遅れたため。また、内容をブラッシュアップするための研究協力者への依頼まで至っておらず謝金の支払い等を行っていないため。
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