2023 Fiscal Year Research-status Report
Improving access to information in perinatal women: Creating and piloting a needs-based information tools
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23K16469
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山本 佳奈子 (中澤佳奈子) 筑波大学, 人間系, 特任助教 (70817113)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 周産期メンタルヘルス / 情報ニーズ / オンライン調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目的は,妊産婦の情報ニーズに対して,適切かつ正しい情報を提供することを通じて,妊娠中から産後に生じる不安や抑うつの軽減を目指すことである。 本年度は,①妊産婦の情報ニーズの把握と,②妊産婦を支援する専門職から提供される情報の把握,そしてこれらの一致度を明らかにするため,オンラインでのアンケート調査を進めてきた。妊産婦に対しては,アンケート調査への協力を呼び掛けてくれる産科医療機関を募り,施設責任者の同意を得て調査を進めた。また,外来精神科クリニックにおいて,メンタル不調を抱える妊産婦に向けた集団心理プログラムを作成・実施しながら,そこでも調査の呼びかけを行っている。さらに,周産期メンタルヘルス領域で活動する専門職に対し,メーリングリスト等で調査協力の呼びかけを行い,回答を募った。現在,目標数の4割ほどの回答を得ている。妊産婦を対象とした調査の自由回答欄には,自身の情報検索の体験を振り返ったコメントも多く寄せられており,情報提供ツールの開発や運用に大きく役立つものと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の産休・育休の取得により,研究が中断されていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,2023年度に完了できなかった妊産婦および専門職を対象としたオンライン調査を継続し,調査結果のまとめ・公表を目指す。また,この結果をもとにした情報提供ツールの内容の検討を開始する。
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Causes of Carryover |
2023年度は,年度後半より産休・育休を取得しており,研究が停止していたため,次年度使用額が発生した。研究計画については,産前産後の休暇、育児休業の取得に伴う科学研究費助成事業の補助事業期間の延長を申請し,承認を得ている。 2024年度は,期間延長と2023年度の残額を踏まえて申請金額を調整して請求を行った。2023年度未使用額の多くは調査協力者への謝金であり,この調査を2024年度中に完了させることを目標としており,調査協力謝金および研究成果の公表やその準備に使用する予定である。
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