2023 Fiscal Year Research-status Report
Is synchronization of heart rate variability as a new objective indicator of mother-infant bonding?
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23K16476
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
相馬 深輝 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (30753503)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 母子 / 絆形成 / 心拍変動 / 同調 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、これまでに得られている妊娠期の母子の心拍変動の同調における評価の可能性についての研究結果をまとめ、学会発表および論文投稿の準備を行い、関連学会での最新の知見を得た。そして本研究目的である、妊娠期から続く産後の母子の心電図測定のための機器を選定し、購入およびプレテストを実施した。産後の調査では、授乳時間とその前後の10分程度、計40分程度測定することから、母子の動作を妨げることなく、アーチフェクトを最小限に抑えられる性能を持つ電極および機器をいくつか検討した上で選択した。さらに、心電図の測定時には、同時にその母子の触れ合いや授乳の様子をビデオ撮影することから、心電図波形と母児の動作が同期できる機器を選択した。 その後、所属大学および調査施設における研究倫理委員会での承認を受け、研究対象者のリクルートを開始し、所属大学と調査施設の双方より研究協力者を得て、計画書に沿った縦断調査に着手している。今後は、研究計画で予定していた症例数に到達するまで、対象者のリクルートおよび調査を進めるが、これと並行して、随時得られたデータより心拍変動の時間解析・周波数解析を行う。これらを10例程度完遂したところで、一度、心拍変動解析による結果とその他の産後アウトカムを検証し、妊娠期からの知見や解析方法について相談している他大学の複数名の研究協力者よりスーパーバイズを受け、学会発表や論文投稿の準備を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
所属大学および調査施設における研究倫理委員会承認後、今年度より研究対象者のリクルートおよび調査を開始した。大学と調査施設の双方より研究協力者を得て、計画書に沿い①産後1週間頃、②産後1か月健診時の2時点での縦断調査を行う。現在までに5名に研究説明を行い、うち3名より研究参加の同意が得られ、2名が①時点の調査を終えた状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、計画書で予定していた症例数に到達するまで、対象者のリクルートおよび調査を進める。
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Causes of Carryover |
本研究では、2者の心電図が同時測定できる生体信号収録装置を用い、心拍解析は機器に付随するソフトを使用することとして、200万円程度計上した。しかし、活動中の心電図測定におけるアーチフェクト混入の除去や、ビデオによる同時モニタリングを考慮し、これらの条件に適した機器の購入に変更することとした。このことから、機器メーカーの変更に伴う試行を含めて、当初2台の購入予定を、まずは1台の購入とした。今後、さらに同様の機器1台を追加購入する予定としている。
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