2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of training exercise for pneumonia prevention and its clinical application
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23K16495
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
千木良 佑介 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10709033)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺炎予防 / 高齢者トレーニング / 咳嗽能力強化 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年者を対象に姿勢により(健常姿勢と円背)呼吸機能がどのように変化するか、その影響を明らかにした。 条件設定は健常姿勢条件:「一番良いと思われる姿勢をとってみてください。」と説明し、Milneの円背指数(Ann Hum Biol、1974)が0~5の範囲内に入るようにした。円背姿勢条件:Milneの円背指数より円背の程度を設定する。12.7±3.6(軽度円背条件)、17.9±2.5(中等度円背条件)、22.3±2.5(重度円背条件)となるように円背を設定した。評価方法は呼吸機能は座位にてスパイロメータ(ミナト医科学株式会社:オートスパイロAS-307)を使用し、肺活量(以下VC)、対標準肺活量(以下%VC)、努力性肺活量(以下FVC)、対標準努力性肺活量(以下%FVC)、1秒量(以下FEV1)、1秒率(以下FEV1%V)、最大呼気流速(以下PEF)を健常姿勢条件、軽度円背条件、中等度円背条件、重度円背条件の4条件で測定した。各姿勢において咳嗽時の、吸気補助筋、呼気補助筋、姿勢保持筋の活動を筋電図により計測・解析するために筋電計の用意と計測の準備を実施した。今後、健常姿勢、円背姿勢(3条件)で強制咳嗽を行い、肺容量を大きくとるときに重要な吸気補助筋、咳嗽の瞬間に働く呼気補助筋、良姿勢を保持する姿勢保持筋を表層から筋電図により計測し、解析する。筋電図は表面筋電計(Ultium EMG:Noraxon社)を使用し計測する予定。 上記によりA.呼吸がどれほど姿勢の影響を受けるのか、B.良姿勢での強制咳嗽を行うときに時に、特にどこの筋活動が活発なのか、を明らかにし高齢者に対する【肺炎予防体操】考案時に活用する。現在、協力施設と打ち合わせし、高齢者への検討準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、若年者の検討まで実施した。高齢者に対しての検討、体操の開発のための打合せは、現在進行しているので今後、協力施設との連携を強化し実施していく。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は【肺炎予防体操】の開発、高齢者に対する介入を実施していく。
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Causes of Carryover |
【肺炎予防体操】の開発と、高齢者への介入研究に少し遅れが生じているため、呼吸筋トレーニング機器の準備、計測における備品(筋電センサー)、その他、計測機器の購入をしていないため。 他、学会発表予定もあったが、その学会費、諸経費、旅費等の支出もされていないため。 この部分についての経費は次年度に使用していく。
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