2023 Fiscal Year Research-status Report
Construction of new system for preventing dementia using finger-tap and neurofeedback by cerebral blood flow volume changes
Project/Area Number |
23K16496
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高橋 真悟 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 講師 (20804397)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | neurofeedback / NIRS / Finger tapping |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5(2023)年度では、新たな認知症予防システムの開発を目的とし、指タッピングを用いた簡易脳活動計測装置によるニューロフィードバックシステムの構築を行った。本システムは、高齢者などに対して簡便に実施できるよう、簡易的な手法や装置を用いて構築した。簡易脳活動計測装置は近赤外分光法(NIRS:Near-infrared spectroscopy)を用いており、指タッピングについては、第1趾、第2趾による交互のタッピング運動とした。ニューロフィードバックについては、NIRSを用いた装置からPythonにより脳活動画面をリアルタイムに提示するプログラムを作成し実施した。なお、本システムは、NIRSを用いた脳血流量計測装置および計測用PC、脳活動提示用PCおよびモニターから構成される。脳活動の呈示については、脳領域のマッピング画像を呈示したが、波形情報での呈示も可能であることを確認した。 本システムの有用性を検討するため、高齢者および若年者に対して本システムが実施可能であるか検討した。また、本システム実施中に脳活動の向上がみられるか検証した。検証の結果、若年者だけでなく高齢者においても、本システムを実施することができた。さらに、高齢者、若年者ともに本システム実施中の脳活動(酸素化ヘモグロビン濃度)は向上することが確認された。 本年度の結果から、簡易的な手法および装置を用いたニューロフィードバックが可能となったため、これまで以上に簡便にニューロフィードバックを行うことができると考えられる。また、本システム実施中に脳活動が向上したことから、認知症予防に寄与できる可能も考えられる。今後、本手法の認知症予防への効果をさらに検証したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、指タッピングを用いた簡易ニューロフィードバックシステムの構築を行うことを計画しており、システムを構築することができた。また、高齢者、若年者を対象に本システムが実施可能であることが確認でき、本システムの有用性についても検討できた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度、構築システムについて脳活動が向上することを検証できたが、他の脳活動を向上する課題との比較や、認知機能との関連については評価できていない。そのため、認知機能と本システムの関連についてもさらに調査を行う。また、簡易的なNIRSを用いた装置を用いて、さらに簡易化が可能であるか検討を行う予定である。
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Remarks |
浦上賞を受賞(第12回日本認知症予防学会学術集会)
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