2023 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護事業所における多職種協働リスクマネジメント教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23K16498
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
竹森 志穂 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50807477)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | リスクマネジメント / 訪問看護事業所 / 多職種協働 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、訪問看護事業所における多職種協働リスクマネジメント教育プログラムを開発し評価することを目的とする。これにより、訪問看護事業所におけるリスクマネジメントの実践・定着に寄与することをめざす。なお、本研究では、介護職と看護職の連携に焦点をあてる予定である。 要介護状態や医療依存度の高い在宅療養者の増加に伴い、在宅医療・在宅ケアを担う訪問看護事業所におけるリスクマネジメントの重要性が高まっている。在宅では複数事業所の多職種が共に療養者に関わることが多く、伝達の不足や不備に伴う事故が発生しやすい背景がある。しかし、訪問看護現場では定期的な研修や事故報告書の評価等を含む体系的なリスクマネジメントが行われていない現状があり、多職種と共に振り返る機会も少ない。訪問看護事業所が継続的にリスクマネジメントに取り組むための支援に加え、職種間の相違や看護職が期待されることを認識することが必要である。 本研究の初年度である2023年度および2024年度に、文献検討および訪問看護師、訪問介護員、ケアマネジャー等の多職種へのインタビュー調査を実施し、プログラム構築のための課題、教育ニーズの調査を実施する計画であったが、2023年度はインタビュー調査に着手できなかった。 2024年度はインタビュー調査を実施し、訪問看護事業所における多職種協働リスクマネジメント教育プログラム作成に向け、課題・ニーズを分析することを予定している。2025年度、2026年度に教育プログラムを作成、実施し、評価する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の初年度である2023年度は、国内外の訪問看護、在宅ケアの現場のリスクマネジメントに関する文献検討を実施し、①訪問看護師のリスクマネジメントの現状、②教育プログラムの内容、評価方法等に関する知見を得ることと、インタビュー調査の開始を予定していたが、文献検討が遅れ、インタビュー調査の研究計画立案に至らなかった。2024年度は、インタビュー調査の実施をめざす。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は文献検討を進め、訪問看護師、訪問介護員、ケアマネジャー等の多職種へのインタビュー調査を実施し、プログラム構築のための課題、教育ニーズを分析する予定である。 その結果を基に、2025年度、2026年度に教育プログラムを作成し、実施および評価をする。
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Causes of Carryover |
初年度に予定していたインタビュー調査の開始に至らず、次年度使用額が生じた。次年度はインタビュー調査の実施の費用として使用する予定である。
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