2023 Fiscal Year Research-status Report
脳内メカニカルストレスに着目した、運動による糖尿病改善効果の分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
23K16632
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
崎谷 直義 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (30824859)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | メカニカルストレス / 運動 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脳内メカニカルストレスに着目して、運動による糖代謝機能維持・改善効果の背景にある分子メカニズムを明らかにすることで、糖尿病治療における運動療法の最適化および運動したくても運動できない者・運動習慣が定着しない者にも適用可能な擬似運動療法の開発のための基盤を構築することである。 運動による糖代謝機能維持・改善効果に対する脳内メカニカルストレスの関与を検討するために、これまでに確立していた受動的頭部上下動介入を高脂肪餌給餌マウス(糖尿病モデルマウス)を行ったところ、麻酔の影響を受け、高脂肪食給餌による体重増加が認められないということが分かった。そこで、無麻酔で実施可能な受動的身体上下動の実験系の構築に取り組み、確立した。高脂肪餌飼育肥満マウスに対する受動的身体上下動は、糖代謝機能および肝機能障害を改善した。一方で、通常餌給餌マウスに対する受動的身体上下動介入では、糖代謝機能に対する影響は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
運動に身体に生じるメカニカルストレスを再現する新たな介入法を確立し、それによる糖代謝機能改善効果を確認できたため、進捗としては順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
受動的身体上下動により、糖代謝機能が改善されたマウス組織の生化学・組織学的解析を行う。
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Causes of Carryover |
所属機関の異動に伴った新たな研究環境の構築に想定外の時間を要し、継続した研究の遂行が一時困難であったため、次年度使用額が生じた。研究環境は整ったため、本年度に実施予定であった実験は次年度に繰り越して実施する予定である。
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Research Products
(10 results)