2023 Fiscal Year Research-status Report
発達性協調運動症児のスキル獲得を促す介入開発:定量評価による運動学習と介入の検証
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23K16656
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
東恩納 拓也 東京家政大学, 健康科学部, 期限付助教 (70910743)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 発達性協調運動症 / 発達障害 / 協調運動 / 評価 / 日常生活活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、協調運動の定量的評価を用いて発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder:DCD)児の運動学習プロセスを解明し、運動の不正確さを改善し運動スキル獲得を効率的に促す新しい介入プログラムを開発することである。 これらの目的に向けて、協調運動の定量的評価を用いた運動の不正確さの時系列変化、および運動学習プロセスに基づいた介入プログラムの効果検証等を行う計画である。 2023年度は、国際的に使用されているDCD児の尺度の日本語版作成に取り組んだ。原著者の承諾を得て、国際的な翻訳化の手続きに基づいて日本語版の作成を行った。また、パイロット調査として、定型発達児および神経発達症児数名のデータ収集を行い、日本の文化に配慮した項目の修正を行った。その結果、DCD児の日常生活活動を評価するための尺度の日本語版を作成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DCD児の定量的評価の開発はできている。しかしながら、厳格な翻訳化の手続きに従い翻訳化に時間を要したため、対象者の大規模なデータ収集に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はDCD児の定量的評価の大規模なデータ収集を実施する。そして、他の協調運動能力評価も実施し、定量的評価の信頼性と妥当性の検証を行う。その後、定量的評価を用いた横断調査を開始し、運動学習プロセスの解明にむけた検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
尺度開発に時間を要し、対象者のデータ収集が行えていないため、物品および謝金が未支出である。2024年度において物品費、謝金の支出を行う予定である。
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