2023 Fiscal Year Research-status Report
Implementation Study for Developing Ankle Sprain Prevention Program for Youth Basketball Players
Project/Area Number |
23K16723
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
関根 悠太 帝京平成大学, 人文社会学部, 講師 (80761353)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 外傷・障害予防 / 若年者 / 足関節 / バスケットボール / 実装研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,育成年代のバスケットボール選手の足関節の機能・形態を明らかにし,足関節捻挫の発生率との関連を検討すること,また,足関節捻挫予防プログラムを実装し,効果を検討することを目的とする.2023年度は調査協力組織への依頼を重点的に行っており,大学バスケットボールチームの参加協力を得て足関節機能および形態値の測定を実施した.解析結果は2024年度中に学会にて発表する予定である.外傷・障害に関する疫学調査に関しては,大学生バスケットボール選手の下肢外傷・障害発生率は新型コロナウイルス感染症のパンデミック下において有意に増加し,とりわけ足関節捻挫,ハムストリング肉ばなれ,ジャンパー膝および第5中足骨疲労骨折の発生率が有意に増加したことについて明らかにし,活動制限による運動領の低下および適切なコンディショニングや外傷・障害の予防を実施することが困難であった環境因子が影響を及ぼした可能性について報告した.また,外傷・障害に関する疫学調査のデータから足関節捻挫の受傷パターンを抽出し,全発生数のうち約30%は他プレーヤーの足を踏む,もしくは引っかかることによって発生していたことを明らかにした.この結果から,バスケットボール選手の足関節捻挫受傷には一定の不可抗力が存在する可能性が示唆された.予防介入プログラムの効果に対する影響を多寡を考察し,解析段階における除外・包含基準を規定する判断材料として活用する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度中は介入プログラム導入対象チームの選定,測定を行った.介入プログラムの1期目はすでに開始しており,そのデータ収集及び解析を進めるとともに,U18,U15年代への横断測定を推進する.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度中は横断的なデータ解析を進めるとともに,足関節捻挫の受傷機転分布に関する調査の論文発表を行う.
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Causes of Carryover |
本年度は調査対象グループの確保を優先的に実施しており,必要となる機器等の購入や人件費等は当初の予定分と併せて次年度の支出を予定する.
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