2023 Fiscal Year Research-status Report
若年性特発性側弯症に対する運動による進行予防効果の検討
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23K16760
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Research Institution | BIWAKO PROFESSIONAL UNIVERSITY OF REHABILITATION |
Principal Investigator |
宇於崎 孝 びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70889120)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ISST / Cobb角 / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,特発性側弯症に対する運動療法であるInternational Schroth 3D Scoliosis Therapy(ISST)の本邦における有効性を,統一した指標において簡便な方法で確認することである.米国側弯症学会では、2023年に若年者特発性側弯症に対する運動療法の検証が報告(Spinal Deformity 2023;11: 861-869)がなされ、本邦においてもその有効性を示す重要度は増している。 2023年度は、研究協力者とともに、国内における学術的な情報収集および統一した評価方法の検討と検証を繰り返し行った。また、ISSTを実施するにあたり必要である治療器具の改良を行い、対象者が家庭において安全で実施しやすい治療器具を改良し、その製作を行った。さらに、ISSTの統一した実施方法についても、技術的な研鑽を行い、おのおのが統一した技術を提供することが可能となった。家庭での実施頻度および実施時間の確認については、チェックシートを作成し、それぞれ配布し、治療期間終了時に回収することとしている。 現在、ISST治療介入群およびコントロール群とともに、予備実験の介入症例数は増えているものの、対象者の確保に難渋している。今後、さらに予備介入症例数を増やしより精度の高い治療を提供できる内容を十分検討し、治療の実施、収集データの解析を行い、その結果を本邦において報告していく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究協力者の所属機関の移動に伴い、対象症例の確保が難しくなった。また、日本国内における特発性側弯症の運動療法についての理解が想定以上に難しく、医師の理解が得にくい状況にはある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者の医師と研究計画を再考していること、また、あらたな研究協力者の医師から昨年度末に同意が得られたため、今年度には研究が再開できる目途はついている。 研究計画を再考し、倫理審査委員会の承認後に、各施設においてISSSTの実施を予定している。
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Causes of Carryover |
症例へのISST実施ができていないため、旅費も少なく、またタブレットはまだ必要ではないため未購入である。さらに、情報収集のために参加予定であった学会への参加が予定より少なかった。 次年度は、症例への介入の実践、初年度に購入および参加できていない学会への参加を予定している。また、症例への介入の継続、そして継続した情報収集を行う予定である。
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