2023 Fiscal Year Research-status Report
Risk factors and prevention methods for the exacerbation and long-term effects of Yips
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23K16762
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
松田 晃二郎 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (50850450)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | イップス / 横断調査 / 重篤化 / ソーシャルサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
「イップス」と呼ばれる運動障害は,アスリートが長年のトレーニングによって獲得した運動スキルの遂行を妨げ,パフォーマンスの低下をもたらす。また,イップスは多くの競技種目で確認されており,症状が重篤化・長期化すると,競技離脱を余儀なくされるアスリートも少なくない。従来の研究では,イップスの改善方法や発症メカニズムの解明に重点が置かれてきたが,イップスがアスリートを競技離脱に追い込む原因となる重篤化・長期化についての検証はほとんどなされていない。そこで本研究では,イップスの重篤化・長期化のリスク要因を解明し、イップスの重篤化・長期化を未然に防ぐ有効な対処法の開発を試みる。本年度においては,先行研究でイップスと関連が報告されている個人要因と環境要因とイップスの重篤化・長期化の間にどのような関係性があるのかを明らかにするために,まず,文献レビューとアンケート作成に注力した。そのアンケート作成の基となる尺度の多くが英語版のみであったことから,日本語版を作成することに予定していたより多くの時間を要してしまい本研究課題の進行が遅れてしまった。しかしながら,年度内にアンケートの作成は終え,調査の準備を整えることはできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
英語版の尺度の翻訳(バックトランスレーションなども含む)および調査アンケートの作成に想定以上に時間を取られたことに加え,並行して進めているイップスに関する研究との兼ね合いがあったため,本研究課題の進行が少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は作成した尺度をもとにオンライン調査会社に委託し,調査を開始し,横断調査および縦断調査を実施し,データの収集・解析後に随時発表をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
アンケートの作成と並行して進めている研究に時間を要し,オンライン調査を延期したため。
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