2023 Fiscal Year Research-status Report
ストレス性精神疾患発症予防に向けた低酸素シグナルのストレス応答に及ぼす影響の解明
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23K16824
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
持田 淳美 (齋藤淳美) 国際医療福祉大学, 薬学部, 助教 (80709022)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 低酸素応答 / ストレス適応 / 情動 / HIF / PHD |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、低酸素応答機構を主に制御するHIF(hypoxia inducible factor)に着目し、PHD(prolyl hydroxylases)阻害薬を用いてその機能を調節することで、情動及びストレス応答のメカニズムとHIFを介した低酸素応答との関連性について解明することを目的としている。 本年度ではまず、生得的なストレス反応における低酸素応答機構の影響について検討すべく、急性ストレス負荷及びストレス適応・非適応モデルマウスを作成して脳サンプルを採取し、脳内におけるタンパク質発現量の検討をする準備を行った。 その後、産休・育休のため、本年度途中より一時研究を中断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り、生得的なストレス反応における低酸素応答機構の影響について検討すべく、モデルマウスを作成して脳サンプルを採取し、脳内におけるタンパク質の発現量を検討する準備をしたものの、その後、産休・育休に入ってしまったため、研究を一時中断した。
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Strategy for Future Research Activity |
行動学的検討において、急性ストレス負荷及びストレス適応・非適応モデルマウスの作成には成功しており、脳サンプルも十分な例数を確保している。今後はこれらの脳サンプルを用いて、低酸素応答機構を制御するHIFを中心としたタンパク質の発現量について検討を行い、生得的なストレス反応における低酸素応答関連因子の影響について検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度途中より産休・育休に入ってしまったため、研究を一時中断した。したがって、本年度の検討のために見積もっていた各種消耗品の費用を次年度へ繰り越すこととした。なお、2024年5月より復帰する予定であるため、本来、次年度実施予定だった実験については、本年度に実施予定の課題と同時並行で実施し、可能な限り早期から着手するように努める。
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