2023 Fiscal Year Research-status Report
Effects of corneal sensory nerves, ocular surface temperature and blood flow on discomfort in contact lens wearers
Project/Area Number |
23K16828
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
糸川 貴之 東邦大学, 医学部, 非常勤研究生 (20906416)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | コンタクトレンズ / 眼表面温度 / 血流 / Contact lens discomfort |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はコンタクトレンズ装用時に起きる不快感「Contact Lens Discomfort (CLD)」と眼表面の温度、血流および角膜知覚神経の関係を検討することで不快感はどのようにして発生するのかを解明すことを目的としている。1年目はコンタクトレンズ装用者に刺激を与え自覚症状を変化させた時の眼表面温度、血流および知覚と自覚症状の関係を評価することをに重点をおいた。コンタクトレンズ装用者に風刺激を与え乾燥感を悪化させた状態では乾燥感が悪化していると眼表面温度は低下し、結膜血流は増加しており、眼表面温度と結膜血流はそれぞれ自覚症状と関連があることをContact Lens and Anterior eye誌より公表することができた (Itokawa T et al. Cont Lens Anterior eye 2024, 47, 102166)。また、点眼液により涙液量を変化させた時の自覚症状と眼表面温度の関係についても検討し発表を行なった(Itokawa et al. APAO 2024)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に予定していたドライアイ患者の眼表面温度および血流の検討についてはデータを解析している段階で令和6年度に発表をしていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度はドライアイ患者の眼表面温度および血流について学会発表を行なっていきたい。また、風刺激を行い、乾燥感を悪化させた状態では乾燥感と眼表面温度および血流は関連があることを報告したが風刺激が眼表面にどのような影響を与えるのかは分かっておらず、風刺激が眼表面に与える影響についても検討していきたい。そして、点眼液により涙液量を変化させた時の自覚症状と眼表面温度の関係についての研究成果は国際誌への投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
令和5年度は人件費および謝金の支出が予定より少なかったため次年度使用額が生じた。よって、令和6年度に旅費や人件費、英文論文校正料や論文掲載料などで使用する予定である。
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