2023 Fiscal Year Research-status Report
A practical study on assessing the health literacy of patients with hematological malignancies and enhancing the system for providing information on the Internet
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23K17011
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
堀拔 文香 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (70940641)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 情報提供 / ヘルスリテラシー / ウェブ情報 / 造血器悪性腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、造血器悪性腫瘍(血液がん)を事例に、Web上の患者向け情報と、患者のヘルスリテラシー(情報を入手、理解、解釈、活用する能力)との関連を明らかにし、Webを通した情報提供の課題を析出することである。 初年度は、血液がん患者のWeb上での情報収集行動および収集した情報に対する患者の評価と活用の実態を明らかにするべく、インタビュー調査の具体的な計画を立案し、先行研究に基づいてインタビューガイドを作成した。調査実施のために所属施設の研究倫理審査委員会に研究申請し、研究許可を得た。また、協力者リクルートのためのフィールド調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査のためのフィールド調整、インタビューガイド作成等の準備に3か月程度、研究倫理審査の承認と研究許可が下りるまでに半年以上を要したため、初年度に着手する予定だったインタビュー調査を2024年4月以降に開始することになった。 協力者リクルートは順調に進んでいるが、来年度以降に調査実施および分析を行う予定であるため、進捗状況は「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に行えなかったインタビュー調査および分析を上半期に実施する。インタビュー調査と並行して、Web上で公開されている患者向けの血液がんや治療に関する情報収集を行い、これらの「読みやすさ」について、日本語リーダビリティ測定もしくは日本語文章難易度判定システムなどの既存のツールを用いて判定する。また、収集した情報について、医療専門職から協力を得て「正確さ」を、患者の協力を得て「理解しやすさ」を評価し、これらを併せてWebで公開されている患者向け情報の質を体系的に整理する。
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Causes of Carryover |
初年度に予定していたインタビュー調査の実施が次年度にずれ込んだため、次年度使用額が生じた。次年度はインタビュー調査を行う予定で、計上通りの予算執行ができる見込みである。
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