2023 Fiscal Year Research-status Report
Non-targeted analysis for the assessment of health effects of co-exposure to chemicals
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23K17044
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水野 佑紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (10967813)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ノンターゲット分析 / 環境化学物質 / 複合曝露 / LC-QTOF-MS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ノンターゲット分析を用いた化学物質曝露によるヒト健康影響評価手法の確立および化学物質への複合曝露と健康影響指標との関連の検討である. 2023年度は,ヒト生体試料中化合物を対象としたノンターゲット分析手法の確立に取り組んだ.生体試料として血清および尿の測定を予定しているが,まずは血清の分析手法の検討を実施した.前処理としては,本研究では特に生体試料中の化合物の中でも外因性化合物(環境化学物質)あるいはそれ由来の代謝物を対象とするため,除タンパクおよび除リン脂質を実施して内因性化合物の除去を実施した.前処理を実施した血清試料を,液体クロマトグラフィー四重極飛行時間型質量分析(LC/QTOF/MS)によって測定した.まずは,TOFモードで測定して,全ピークについて,m/z,保持時間,強度の情報を取得してFeatureリストを作成した.取得したデータの解析は,MS-DIALを用いて,ピーク検出やアラインメントなどを実施した. 現在は,得られたデータを用いた統計解析を実施し,影響指標と関連を示すFeatureの抽出を進めている.また,より詳細な情報から構造を推定するために,MS/MSスペクトル情報の取得のための測定の準備を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,ヒト生体試料中化合物のノンターゲット分析の中で,装置分析の面での手法の検討を進められた.100検体程度のデータを得るところまで実施できたので,取得したデータの解析手法の検討を進められている.
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Strategy for Future Research Activity |
LC/QTOF/MSを用いたヒト生体試料のノンターゲット分析で得られたFeatureリストについて,統計解析を実施する.生体試料の提供者(研究参加者)からすでに得られている健康影響指標の情報を元に,関連を示すFeatureを抽出する.その抽出されたFeatureについて,MS/MSスペクトルを取得して詳細な構造推定を実施する予定である.また,並行してデータ非依存型取得法(DIA法)による分析も実施する予定である.
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Causes of Carryover |
今年度は,主にLC/QTOF/MSによる装置分析の予備測定に取り組み,測定条件の検討を実施した.試料の測定まで進めることはできたが,化合物の同定までは実施できなかったため,次年度以降に繰り越して実施することになった.化合物の同定には最終的には標準品の測定が必要であるため,それらの購入費用として使用する予定である.
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Research Products
(2 results)