2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of new forward osmosis process using DC electric field and nanoparticle slurry
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23K17080
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
北村 研太 法政大学, 生命科学部, 助教 (00850455)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 正浸透 / Forward osmosis / スラリー / Slurry / 分散技術 / dispersion technology |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、海水淡水化技術の改善を目指し、ナノ粒子と直流電場を活用した新たな方法を開発しました。実験では、流動性の高いスラリーを作成し、これをドロー溶液として利用しました。吸水試験では、逆浸透膜を使用して蒸留水とスラリーを接触させ、水の物質移動流束密度を測定しました。その結果、従来の手法よりも高い吸水能力が得られました。
また、直流電場を用いた水の分離試験では、電極で水を回収した後、ドロー溶液部分に直流電場を印加し、粒子の沈降速度を加速させ、水を分離しました。これにより、効果的な水の回収が可能となりました。
今後は、分離後のドロー溶液の再利用に焦点を当て、再度吸水を行うことで、開発した溶液の繰り返し利用の可能性を検討していきます。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、ナノ粒子スラリーと蒸留水を半透膜を介して接触させ、吸水させ、直流電場を印加することで粒子を沈降させ、水を回収することができた。以上の内容から研究内容が順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で考案した淡水製造プロセスでは、現在達成されている分離の後、再度吸水ができる必要がある。今後は再度吸水の検証をおこなう。また、どのような粒子のスラリーが吸水速度が速く、再利用時も吸水が速いのかを明らかにすることで、本プロセスの有用性を説明していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
科研費申請時に予定していなかった財団からの寄付研究費により必要備品を購入することができたため、当該金額を次年度に回すこととなった。 当該金額を利用し、スラリー評価装置を購入する予定である。
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