2024 Fiscal Year Annual Research Report
"Boom in International Development Studies" in China: Exploring the Potential of Knowledge Production in Non-Western Societies
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23K17097
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| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
汪 牧耘 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (00968513)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 開発学 / 中国 / 日本 / 国際開発研究 / オートエスノグラフィー |
| Outline of Annual Research Achievements |
2023-2024年度は、中国における開発学の形成と展開を、比較研究とともに明らかにしてきた。①日本と中国の開発概念の比較研究においては、「援助・投資・貿易の『三位一体』」(2024)で中国の台頭による日本的開発概念の再評価について論じた。この研究は英語でも "The Trinity of Aid, Trade, and Investment" として Jin Sato と Soyeun Kim 編の書籍に収録され、アジアにおける開発概念の「翻訳不可能性」に焦点を当てている。2024年度、「中国からみる日本の開発協力大綱」(2024)では日本の開発協力政策に対する中国からの視点を文献レビューを通じて分析した。②開発学における日本の位置づけについては、「日本の開発学はどうなりうるか」(2024)で中国人元留学生というポジショナリティから日本の開発学の可能性を探った。特に2024年度において「生き物としての『ジャーナル共同体』」(2024)で『国際開発研究』の30年の歴史を通じて日本の知識生産の実態を分析した。また、共同研究として「特集『国際開発学における日本の境位を探る』について」(2024)ではオートエスノグラフィーを方法として開発学における日本の位置づけを探る特集の意義を論じた。③アジアの開発経験の比較研究としては、"Parallaxes in the Developmental Experience in Asia"(共著、2024)で韓国の「セマウル運動」が韓国、日本、中国でどのように評価されているかを比較し、開発経験の視差について論じた。そのほか、2024年に『中国開発学序説』を法政大学出版局から刊行し、中国における開発学の形成と展開について体系的に論じた。それは第28回国際開発研究大来賞の受賞作として選ばれた。
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