2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
コンクリーション化を応用した史跡・文化遺産等劣化抑制・修復技術開発研究
Project/Area Number |
23K17275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 3:History, archaeology, museology, and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 英一 名古屋大学, 博物館, 教授 (30324403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 教授 (00571233)
南 雅代 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (90324392)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2029-03-31
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Summary of the Research Project |
応募者が長年研究してきた炭酸カルシウムの特性を活かして開発、積水化学と共同で特許を取得した自然由来のコンクリーション化シーリング剤を、近年、酸性雨や寒暖差の拡大によって急速に劣化・崩壊が進む国内外の古代から近代にいたる歴史・文化遺跡の亀裂・空隙に注入し、ダメージを与えることなく比較的安価かつ容易に、劣化の進行の抑制、修復を可能たらしめることを目指す。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
コンクリーション化剤の活用による国内外の文化財の劣化抑制および修復新技術の開発をめざす本研究は、先史時代の遺構の修復にも資する有意義で挑戦的な研究である。文化財資料の保存期間を飛躍的に伸ばすことができることは、世界的に有用な技術となりうる点、他分野への応用性が期待できる。また、この技術に副作用がないことが確認できれば、野外展示の美術品も含め、多方面に応用可能となることが期待される。
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