Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
本研究は、タンパク質を用いた分子ヒーターの創出と生体内での選択的加熱を実現する研究である。応募者らが明らかにしたタンパク質分子内の熱伝導機構に基づいて、高効率の分子ヒーターとして働くタンパク質を新たに開発することで、オルガネラ選択的な細胞内加熱技術、さらに熱による細胞操作技術を創出することを目的としている。
無輻射遷移を起こすタンパク質を分子ヒーターとして用いることにより、熱をシグナルとした情報伝達の存在とその機構解明を目指す本研究が実現した際には、生体物質のラマン分光の域にとどまらず、生物学や医薬の分野にも波及することが期待でき、広い分野へのインパクトを与えうる点で挑戦的研究としての意義が認められる。