Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
本研究は塩分や糖分など食品中の呈味成分は偏在していた方が味が強く感じられることを応用した研究であり、独自に開発したナノ油膜を用いて呈未成分を被覆することで、保存中には拡散することなく呈味成分の分布の均一化を阻止しつつ、咀嚼時にはじめて成分が溶け出すことで偏在化を可能とする技術開発である。
保存中の呈味成分の均一拡散を防いで、食する時に偏在による呈味を感じるようにできるという困難な課題に対し、独自に開発したナノ油膜を利用して解決しようとする挑戦的な研究内容であり、成功すれば味覚を損なうことなく、食品中の塩分や糖分を低減させることができるため、多くの食品への展開が可能であり、健康維持や増進といった分野への大きな貢献が期待できる。