Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
有人の深宇宙探査における宇宙放射線対策のためには、地球磁場による宇宙放射線の遮蔽効果が期待できないこと、また、長期航行となることから、個人の被ばく線量をその場で計測して評価する必要がある。しかし、宇宙ステーションで現在運用されている評価手法は、地上に回収した後の分析のみである。本研究では、深宇宙探査で適用できる新規の線量評価技術を確立し、宇宙実験を実施する。
明らかに実用化が求められているものの、国際的にまだ確立していない技術の開発に取り組む挑戦性の高い研究である。挑戦的ではあるものの、その基盤となる技術、国際共同研究の体制、所属機関所有の装置などの研究開発環境は整備されており、研究目的の実現可能性は高い。研究成果は、世界標準の技術になることも期待される。