2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
文理融合型「総合知」を駆使した高山生態系の過去から現在の動態追究、そして将来予測
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23K17467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 64:Environmental conservation measure and related fields
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
東城 幸治 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (30377618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 將起 信州大学, 理学部, 特任助教 (00854465)
福島 正樹 信州大学, 附属図書館, 特任教授 (10192725)
谷野 宏樹 基礎生物学研究所, 進化発生研究部門, 特別研究員 (10915242)
笠原 里恵 信州大学, 学術研究院理学系, 助教 (80791821)
西海 功 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (90290866)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2027-03-31
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Summary of the Research Project |
明治時代など過去の標本は大学、博物館、地域の小中高等学校、郷土資料館などに存在しているが採集地や採集年が不詳のことも多い。このため文献史学の技術により標本の採集地や採集年を特定する。このような標本のSNPs解析から、近代初期から現在に至る個体群の縮小状況や孤立度を再構築する。遺伝子で推定した個体群サイズ等の変化と公開されている気候予測データ、地形情報から、高山生物の未来の個体数や孤立度を予測する。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
高山生物の個体群は産業革命以降の地球温暖化の影響を強く受けると考えられる。温暖化による生息地の縮小や、飛び石のように分布する山頂の高山帯の劣化で、高山生物の個体群は縮小し、分断化が進行している可能性があるが、過去の個体数を直接調査することは不可能であり、日本でも検証はほとんど行われていない。この研究では新しい遺伝子技術と文献史学の技術を融合することで検証を試みる。
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