2023 Fiscal Year Research-status Report
Creation of naturalistic child language corpora of Tongan as a mother tongue and Tongan as a heritage language
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23K17507
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
大塚 祐子 上智大学, 外国語学部, 教授 (30794474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 康人 九州国際大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (30800841)
大滝 宏一 中京大学, 国際学部, 准教授 (50616042)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | トンガ語 / 第一言語獲得 / 継承語 / コーパス / 少数言語 / 言語維持 / ポリネシア諸語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はトンガ語(ポリネシア諸語)の幼児自然発話コーパスを構築し、基本語順がVSOである(動詞が主語及び目的語を先行する)能格システムを持つなど、言語類型的に稀少な特徴を持つ言語の第一言語獲得研究に貢献すると共に、少数言語の継承・保存における幼児発話データの重要性を考察することを目的とする。対象はトンガ王国在住のモノリンガルのトンガ語家庭とハワイ在住の英語とトンガ語のバイリンガル家庭とし、母語及び継承言語という異なる言語環境が第一言語獲得に与える影響の違い(の有無)について比較検証する。 2023年度はハワイ州オアフ島在住の協力家庭から同意を得、2歳半~3歳半の3名の子供とトンガ語モノリンガルの祖母とのやりとりの録画を開始した。基本的に二週間に一回、30分ずつの録画を行うスケジュールで、9月から3月の間に10回、5時間相当の動画及び音声データを収集することができた。 トンガでのデータ収集について、現地の文化・社会背景を考慮して効率的にデータ収集を行うための方法の検証、現地協力者候補の検討など、次年度から録画を開始するための準備を進めた。大家族で申請の出入りも激しいトンガの家庭では、ビデオカメラを預けて定期的に録画してもらうという方法では確実にデータが収集できない可能性が大きいため、代替案として、幼稚園の放課後に教室で教員にリサーチアシスタントとして録画を行ってもらうという形を考えた。1~1.5歳の弟妹のいる園児を持つ家庭に協力を依頼し、お迎えに来た際に幼稚園にとどまってもらい録画を行う。協力して下さる幼稚園も見つかり、データ収集を開始する準備がほぼ整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ハワイでのデータ収集は予定通り進んでいる。トンガでのデータ収集はまだ開始していないが、次年度フィールドワークを実施する準備は整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
ハワイでのデータ収集は引き続き月二回行い、録画作業と並行して書起し作業にも取りかかる。8月にトンガでのフィールドワークを実施し、協力家庭への説明、リサーチアシスタントの研修、録画のトライアルを行い、現地スタッフで今後作業が進められる環境を整え、月二回の録画を開始する。今年度中に、トンガのデータの書起し作業を担当できる人材を探し、CHAT形式の研修を現地ないしはオンラインで実施したい。
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Causes of Carryover |
トンガでのフィールドワークを実施する準備が整わなかったため、予定されていた渡航費用、データ収集に必要な物品の購入費などが未使用となった。次年度、初回のフィールドワークを当初計画の2名ではなく、チーム全員3名で実施することとし、その費用に充当する。
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