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2023 Fiscal Year Research-status Report

CEFRに準拠した日本手話到達基準「JSLスタンダード」の策定と活用

Research Project

Project/Area Number 23K17609
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

中野 聡子 (金澤聡子)  群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (20359665)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浅田 裕子  昭和女子大学, グローバルビジネス学部, 准教授 (10735476)
Project Period (FY) 2023-06-30 – 2026-03-31
KeywordsCEFR / 日本手話 / 到達基準 / 第二言語習得理論
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の日本手話版、CEFR-JSLを策定し、これに基づいたカリキュラム開発のモデルを示して広く活用されるための基盤を構築することが目的である。
初年度である2023年度は、「CEFRの手話言語への適用に向けた動向とその成果」、「ヨーロッパ各国のCEFR準拠の状況」について文献研究を行い、CEFR-JSLの開発に向けて、以下6点の方針をまとめた。(1),日本手話教育そのものの質の低さ,日本手話教師養成プログラムの未整備等の現状を考慮し、日本手話教師、カリキュラム開発者、日本手話及び手話通訳の評価機関の関係者を主な利用ターゲットとする、(2)日本手話学習の動機の多くは専門職としての必要性であることから、専門職を目的とする手話言語能力を想定して策定する、(3)日本手話学習者の熟達度の過程や個人差の実態を把握して,Pre-A1 の設定も検討する、(4)能力記述文では日本手話と日本語の文化的な相違を反映させる、(5)日本手話学習者の大半は音声日本語母語話者であることから、CEFRの複言語主義に関する能力記述文は除外する、(6)教育現場で活用しやすくするために、買いものや病院など,実際の言語使用の場面に即した能力記述文を意識し、学習者も教育者もイメージをつかみやすく、日本手話の能力の到達レベルが明瞭になるようにする。
また、CEFR-CV(2020)とチェコ手話の参照枠に基づいて、CEFR-JSLにおけるカテゴリーの試案作成に着手した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ヨーロッパ諸国の手話言語のCEFR準拠の状況について、参照枠の具体的なカテゴリー・スケール・能力記述文に関する情報が得られにくく、文献調査で難航した。
また、CEFR-CVの分量も多く、マンパワー不足であった。

Strategy for Future Research Activity

2024年度前半は、CEFR-CV(2020)とチェコ手話の参照枠に基づいて、CEFR-JSLにおけるカテゴリー・スケール・能力記述文の作成に取り組み、後半からは検証を開始する予定である。マンパワー不足に鑑み、2024年度から研究分担者として、藤田元(上智大学)を追加する。

Causes of Carryover

2023年度は研究打ち合わせが当初予定していた回数で実施できなかったこと、また打ち合わせに際して、学術手話通訳が可能な通訳者を確保できなかったため、手話通訳に関わる費用が予定よりも少なくなった。
2024年度は、学会での発表等も含めて、打ち合わせや手話通訳にかかる費用にあてていく。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 手話言語教育におけるCEFR の活用に関する文献的研究 ー「日本手話教育の参照枠」の策定に向けて ─2024

    • Author(s)
      中野聡子・浅田裕子
    • Journal Title

      群馬大学共同教育学部紀要 人文・社会科学編

      Volume: 73 Pages: 141-154

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 日本の大学におけるL2 日本手話・手話通訳教育の現状と課題2024

    • Author(s)
      中野聡子
    • Journal Title

      手話・音声言語研究

      Volume: 創刊号 Pages: 11-23

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2024-12-25  

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