2023 Fiscal Year Research-status Report
発達障害者の自己意思決定を支援するマルチロボット連携システムの開発
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23K17622
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊崎 博一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70445336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 雄一郎 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60418530)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / ロボット |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorders:ASD)者とヒューマノイドロボットのとの間のインタラクション実験を行った。12~18歳のASD児12名をリクルートした。診断は構造化面接による国際的診断ツールThe Diagnostic Interview for Social and Communication Disorders (DISCO)にて行った。参加者にWISCもしくはWAIS,AS,Liebowitz Social Anxiety Scale(LSAS),Sensory Profileをはじめとした特性把握のための検査を行った。参加者にロボットと10分間のインタラクションしていただいた。尚ロボットはあらかじめ用意したスクリプトに基づいて話をする設定とした。ASD児の分析・支援が専門の研究代表者(児童精神科医)とロボット工学者の研究分担者吉川が、実験中のインタラクションの経時変化を詳細に検討し、CommUの動きと児の反応分析に取り組んだ。それぞれの視点で修正点を分析したうえでロボットの、視線提示において体幹/首/口の向きのどの要素を組み合わせるかを変え、スピードや動きを調整するなど、被験者がロボットと対面する際に違和感を持つことなく対話できるように、自律動作のプログラムを調整した。その後ASD者とロボットの間で再度10分間のインタラクション実験を行った。ロボットの動きに影響するASD者の要因として、感覚過敏や低登録といった感覚特性の違いが示唆された。例えば感覚過敏症状が強い方は、動作が遅いロボットを、感覚過敏症状が弱い方は動作の早いロボットを好むことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
開発が遅れ十分な対象に実験を行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もASD者にとって最適なロボットの動作を追求していく。
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Causes of Carryover |
開発が遅れ本年度は十分な被験者に実験を行えなかった。次年度は十分な被験者を対象に実験を行う予定である。
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