2023 Fiscal Year Research-status Report
Synchronous Behavior Quantification for Real-Time Evacuation Wayfinding System in Large Enclosed Space Fires
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23K17806
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
清家 美帆 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 特定准教授 (70757244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 章正 広島大学, IDEC国際連携機構:PHIS, 教授 (50181409)
笹岡 貴史 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 准教授 (60367456)
坂本 一磨 公立小松大学, 生産システム科学部, 助教 (80905349)
辻 知陽 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (00523490)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | 避難 / 同調 / 煙 / 感情 / 実験 / 火災 / 閉鎖空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
避難者は,他の人からの影響を受け,その避難者に同調し,行動が変化することが考えられる.災害が多く土地利用が限られている日本では大深度を利用した道路・鉄道インフラが増加している.一方,避難移動時間が,これまでの地下空間に比べ長時間になり,かつリニアでは1000人程度の避難者が発生すると想定され,避難者間の同調による影響も長期化し,同調項を除くことは適切ではない.しかしながら,避難者の行動と,同調,情動の関係について,申請者が調べる限り明らかになっていない.群衆避難時の同調項を調べるため,実大空間を用いて実験を行い,避難挙動とストレスを感じた際の指標の一つである生体反応(心拍数・唾液内のコルチゾール・血圧)を計測し,恐怖を感じた際+運動による心拍数上昇と,恐怖を感じた際の全末梢血管抵抗機能による最低血圧低下,ストレスマーカーであるコルチゾールの上昇した被験者の挙動,心拍周期から緊張度合いを調べる.これまで同調性バイアスを求めるために,個人避難の感情と情動(生体反応による感情分別),性格診断の関係を調べた.その結果について論文に投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
過去文献調査が多岐にわたり(脳科学,心理学,行動学),これらの調査に時間を要した.一方で,過去文献やこれまでの知見を基に,調査内容を増やし,考察を深くできるように実験を準備できた.当初3月に実施予定だった実験を5月に延期したが,2か月程度の違いであるためおおむね順調であるとの判断である.
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Strategy for Future Research Activity |
過去文献調査した内容と他分担者の知見を基に,同調性バイアス実験を今年度実施中である.実験結果を取りまとめ次第,過去文献,代表者がこれまで実施てきた個別避難との比較を行い,国際ジャーナル,国際会議,国内学会にて発表予定である.
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Causes of Carryover |
実験実施を昨年度から今年度に延期したため,当初予定していた金額よりも余剰となった.
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Research Products
(2 results)