2023 Fiscal Year Research-status Report
Ultrasmall reflection-type optical cell based on metamaterial lens and its application to atomic clock
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23K17858
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
岩見 健太郎 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80514710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 基揚 国立研究開発法人情報通信研究機構, 電磁波研究所電磁波標準研究センター, 主任研究員 (00417966)
池沢 聡 早稲田大学, 理工学術院, 次席研究員(研究院講師) (00571613)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | ナノマイクロ光デバイス / MEMS・NEMS / メタレンズ / メタマテリアル / メタサーフェス / 原子時計 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度には多機能メタサーフェスの設計・製作ならびに光学セルの組立を行った。設計の最適化の結果、プリズム・1/4波長板2機能メタサーフェスにおいては設計波長705nm(Rb D1線に対応)において+1次回折効率72.8%、円偏光度-0.804と非常に高い値を達成した。レンズ・プリズム・波長板3機能統合メタサーフェスにおいては回折限界性能の集光を達成し、ストレール比0.91を得た。 別に製作したSi結晶異方性エッチングによるキャビティと2つのメタサーフェスを組み合わせて光学系を構成したところ、戻り光効率7.1%を得た。Si傾斜面に高反射膜をコーティングした場合、この値は56%まで向上することが期待され、これは先行研究の値11%を大きく上回る。次年度はこの成果に基づき原子時計動作の達成を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本課題の実現のキーデバイスとなる多機能メタサーフェスに関して、各種加工誤差による性能への影響をシミュレーションによって調査した。結果として、柱幅の誤差と柱の垂直性が非常に大きく寄与することがわかり、これら改善によって計算上は+1次回折効率90%以上を狙えることが明らかになった。この点の実験的検証はできなかったが、提案原子時計の性能限界を示すうえで大きな成果が得られたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、申請書に記載の計画に従って、原子時計の製作と原子時計動作の達成を目指す。そのための手段として、Rbガス封入や外部回路による発振を行う。並行して、メタサーフェスの加工誤差低減に取り組み、より高効率な性能の達成を目指す。
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Research Products
(8 results)