2023 Fiscal Year Research-status Report
ハチノスツヅリガを用いた病原性微生物のin vivo評価系の構築
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23K18020
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
井上 真紀 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80512590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 健 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60451837)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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Keywords | ハチノスツヅリガ / 病原体 / 感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ハチノスツヅリガの病原体への免疫応答を表現型としたスクリーニングによって標準化・変異系統を作出するとともに、ゲノム編集技術を確立することにより、病原体-宿主間相互作用のin vivo評価系の構築を目的としている。2023年度は、企業から購入した購入系統に加えて、東京都および茨城県の養蜂場からハチノスツヅリガを採集し、単メス系統をそれぞれ3系統、14系統を作出した。病原体として、昆虫病原性子嚢菌であるBeauveria bassianaを1×10^8 conidia/mの濃度で虫体浸漬法により接種し10日間観察した。その結果、接種10日後の死亡率が10-60%と系統間で大きく差があること、生存時間も有意に異なることが明らかになった。この結果を踏まえて、病原体への感受性が異なる4系統を樹立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
病原体への感受性が異なることが示され、4系統を樹立できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、病原体に対する感受性に加えて、成長や繁殖などの生態特性についても系統間差を調べるとともに、これらの差を生み出す要因についても明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
おおむね順調に使用している。2024年度も計画通り進める予定である。
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