2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K18216
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 毅 東京大学, 新世代感染症センター, 教授 (80466838)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | BCR / CRISPR/Cas9 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「誘導的BCRスイッチマウス」の開発を試みる。このマウスでは、末梢の成熟B細胞まで分化させたのち、Cre誘導的に目的のBCRに変換させることで分化過程のネガティブセレクションを回避させ、目的のBCRを発現した成熟B細胞を得ることが可能になる。 令和5年度では、本研究系の開発に必要な実験システムの樹立・確認を行った。レトロウイルスによるマウスprimary B細胞へのFLEXカセットの導入及び養子移入実験により、in vivoでB細胞特異的に、誘導的かつ不可逆的な目的遺伝子発現系を確立することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り本研究系の開発に必要な実験システムの樹立を達成できている。
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Strategy for Future Research Activity |
NPハプテン特異的BCRノックインマウスであるB1-8 flox/+マウスの末梢成熟B細胞に、CRISPR/Cas9を用いてFLEXカセットに逆方向に挟んだ目的BCR遺伝子断片を挿入する。このマウスにin vitroでCreを発現、あるいはCreERT2マウスと交配しin vivoでタモキシフェン誘導的にCreを活性化することにより、目的BCRへのスイッチが可能であるか、またその効率を検定する。
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Causes of Carryover |
令和5年度途中に研究室主催者として独立して所属が変わり、研究室の立ち上げを行ったため、当初予定していた経費の使用を次年度に繰り越した。令和6年度には繰り越し分を含めた経費の使用が可能となる予定である。
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