2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23K18567
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
天神林 瑞樹 国立研究開発法人物質・材料研究機構, ナノアーキテクトニクス材料研究センター, 独立研究者 (20815980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 翔太 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 高分子・バイオ材料研究センター, 研究員 (10785075)
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Project Period (FY) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | ドライセル / マイクロリキッドマーブル / 細胞培養 / 細胞イメージング / 生存アッセイ |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はドライセル中の細胞の生死アッセイと細胞培養挙動を調査した。主にヒト線維芽細胞NIH-3T3をターゲットとした。ヒト線維芽細胞は接着性細胞であるが、ドライセルの撥水性ナノ粒子層には細胞がくっつく様子は観察されなかった。細胞はドライセルの中心付近で浮遊状態を保ち、内部で1週間程度生存することが分かった。そして一部のドライセル内ではスフェロイドを形成する様子が観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イメージングにより細胞がドライセル内で分化しスフェロイドを形成しうることはわかったが、ドライセルのどのパラメーターに起因するのか十分に解明できず、再現性に時間がかかってしまった。そのため、細胞培養実験を十分に進めることができず、2024年度に一部研究計画を持ち越しているため“やや遅れている”と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、細胞の分化挙動の理解に向けた細胞培養実験を進める。また、細胞の生存率を伸ばすためにドライセルの培地交換技術を確立し、一細胞の長期培養により細胞の分化挙動がどう変化するのか調査する。
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Causes of Carryover |
イメージングにより細胞がドライセル内で分化しスフェロイドを形成しうることはわかったが、ドライセルのどのパラメーターに起因するのか十分に解明できず、再現性に時間がかかってしまった。そのため、細胞培養実験を十分に進めることができず、その分の細胞培養関連試薬の購入額を繰り越した。繰越予算は2024年度の細胞培養実験用試薬に用いる。
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