2023 Fiscal Year Research-status Report
研究大学におけるプロボストに関する国際比較 ー国立大学に着目してー
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23K18935
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 拓人 筑波技術大学, その他部局等, 講師 (80980226)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | プロボスト / 国立大学 / 日米比較 / 高等教育政策 / 大学経営 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、主に以下の3点に取り組んだ。 (1)プロボストの位置づけの整理:日本の大学におけるプロボストについて、指定国立大学制度などの高等教育政策上の変遷を整理するとともに、プロボストを配置している国立大学を対象として、当該大学の公開情報を収集し、規則上・組織上の位置づけを整理した。 (2)インタビュー調査:プロボストの設置の経緯、設置の際に参考とした海外大学、プロボストを長とした会議体、支援する組織、IRの活用などを明らかにするためにインタビュー調査を実施した。インタビュー調査はプロボストを配置している大規模国立大学3大学を対象とし、当該大学の役職者等7名に対して半構造化で実施した。このインタビュー調査に加えて、当該大学のウェブサイトなどから情報を収集し、現在、分析を行っている。また、国立大学の学長(現職・経験者)2名に対して、プロボストを含めた学長補佐体制に関するインタビュー調査を行った。これらの研究実績については2024年度に学会発表を行うとともに、論文化をしていく予定である。 (3)アメリカ訪問調査に向けた作業:2024年度に予定しているアメリカの研究大学への訪問調査に向けて、アメリカの大学に勤務した経験のある研究者と訪問調査の経験のある研究者2名に対してインタビュー調査を行った。また、アメリカの研究大学におけるプロボストの役割、組織上の位置づけ、キャリア形成などについて基礎的情報を整理するとともに、訪問調査対象大学の選定、当該大学の情報収集などの作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロボストの配置に関する経緯の調査、プロボストを配置している国立大学を対象としたインタビュー調査の実施、アメリカの研究大学への訪問調査に向けた作業など、研究計画に従って、概ね計画どおりに進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、アメリカの研究大学への訪問調査の実施、この訪問調査を踏まえたプロボストの日米比較を実施する。また、日本の国立大学を対象として、プロボストを含めた学長補佐体制に関する学長へのインタビュー調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:インタビュー調査を2023年度内に実施を計画していたが、日程が合わずに2024年4月・5月に実施することとなったため、当該インタビュー調査にかかる旅費及びテープ起こしの経費が次年度使用額となった。 使用計画:2024年度は計画どおり、アメリカの研究大学への訪問調査及び当該調査を踏まえた日米比較など(インタビュー調査を含む)を行う予定である。
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