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2023 Fiscal Year Research-status Report

自閉症スペクトラム障害児におけるフィクショナルナラティブの発達に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23K18949
Research InstitutionTeikyo Heisei University

Principal Investigator

重森 知奈  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (10849615)

Project Period (FY) 2023-08-31 – 2025-03-31
Keywords自閉症スペクトラム障害 / フィクショナルナラティブ / 言語発達
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、知的発達に遅れのない自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder:以下ASD)児の学童期のフィクショナルナラティブにおける言語特徴と発達的特徴を明らかにすることである。
方法は、ASD児と定型発達(Typical development:以下TD)児に対して、4枚からなる系列絵を見せ、どのようなストーリーなのかを語ってもらう。語られた発話を文字に起こし、単語数や文の数等の言語形式、また話の展開等の語り全体の特徴について比較する。対象児は、幼児期と就学後(小学生中高学年)として、時間的な変化に関する比較も行う。データの収集は、ASD児のデータについては、医療療育機関にて行い、ASDの診断があり、協力の得られた対象児に課題を実施する。またTDデータについては、地域の小学校にて、通常学級に在籍している児童を対象に実施する。
これまでの研究データ収集の状況は、幼児の発話データは、研究代表者らが幼児期に言語指導を行った児について、すでに収集済みである(ASD児幼児、TD児幼児各10名)。小学生データは、ASD児、TD児ともに各10名分を今後収集予定である。収集データの分析については、ASD幼児におけるフィクショナルナラティブの特徴については、収集データをもとに分析し、論文にまとめ発表した(夏目・廣田,2017)(重森・廣田,2021)。就学後のASD児の発話特徴については、予備データをもとに、幼児期と就学後の個別発達過程について論文にまとめた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度末までにTD児のデータを収集する予定であったが、倫理審査書類の作成等に時間を要し、開始がやや遅れている。
ここまでの準備状況として、倫理審査の承認を得て、調査実施施設に対し、依頼中である。TD児のデータ収集に関し、小学校からは承諾を得た。また協力児募集のチラシ配布を依頼し、5月末をめどに回収する。調査実施日は今後調整する予定である。ASD児のデータ収集については、医療療育機関に実施依頼文を送付した。今後、承諾を得たのちに、対象児の選定や日程の調整等を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

小学校からは、承諾を得て協力児の募集を開始する。しかし、協力児の人数が10名に満たない可能性がある。そのため、期間を延長してデータ収集を継続する。また、実施困難な場合には依頼施設数を増やすことも検討する。
医療療育施設からは今後許諾を得る予定である。万が一実施が困難との回答の場合には、別施設での実施を検討する必要がある。

Causes of Carryover

2023年度中に行う予定だった調査が2024年度にずれたため、調査実施時に使用する物品(三脚、印刷費等)を購入していないことで差額が生じた。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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