2023 Fiscal Year Research-status Report
幼児期・学童期の子どもの社会的文脈における好奇心の発達の検討
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23K18978
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩嵜 唱子 京都大学, 総合生存学館, 特定研究員 (80985359)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 好奇心 / 幼児期 / 学童期 / 認知発達 / 社会的相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
知的好奇心は、能動的な学習を支え、環境適応を支援すると考えられている。また、他者との関係のような社会的文脈は、新奇な知識、特定の知識学習の上で重要な役割を担うと考えられる。例えば、先行研究において養育者の態度と幼児期・学童期の子どもの好奇心に関係があることが報告されてきた。また、乳幼児期から学童期への発達過程において、ピア(同世代の仲間)からの影響が大きくなることが知られている。その一方で、ピアの存在が好奇心の育成に関係があるのかについては、これまでにほとんど検討されてこなかった。本研究は、好奇心の発達過程と、ピアとの関係を調べるために、幼児期から学童期の子どもを対象に、好奇心を駆り立てる行動実験課題を使用し、実験心理学の手法によって評価された好奇心、心理指標(性格特性、養育者のかかわり)、脳活動の特徴を明らかにすることを目的とした。 初年度は、幼児期における情報探索とピアとの関係ならびに年齢との関係を調査するため、幼児を対象として、ピアが存在する場面と存在しない場面を設定し、それぞれの場面において幼児の情報探索の量(探索時間)や質(曖昧性への選好)に違いがあるのか、年齢によって変化するのかについて検討をおこなった。また、得られた知見は国内外の学会で発表した。 2024年度は初年度に得られた結果に基づき、学齢期の子どもを対象として、情報探索とピアの関係を検証し、発達的変化について検討する。また、好奇心誘発時と情報探索時の脳活動についても調査を行うことで、これまで進んでこなかった幼児期から学童期における好奇心の認知神経メカニズムの検討をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由 実験参加者への謝金ならびに、人件費が発生しなかったため。 次年度使用額は、オンラインでの調査費用として使用予定である。
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