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2023 Fiscal Year Research-status Report

植物細胞の3次元的な細胞分裂方向の制御メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 23K19371
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

豊倉 浩一  広島大学, 統合生命科学研究科(理), 助教 (60722999)

Project Period (FY) 2023-08-31 – 2025-03-31
Keywords植物発生 / 細胞分裂方向制御 / SPK1
Outline of Annual Research Achievements

植物の器官形態は、細胞がどのように配置しているかによって決まっている。植物細胞は細胞壁をもち、自由に動くことができないため、細胞分裂の方向によって細胞配置が決定される。三次元的な植物器官における細胞分裂方向の仕組みについてはほとんどわかっていない。本研究では、細胞分裂の方向によってシロイヌナズナの根端の発生モデルとして、3次元的な細胞分裂方向の制御メカニズムの解析を行っている。これまで、細胞分裂方向制御の鍵因子として低分子Gタンパク質ROPの活性化因子であるSPK1を同定していた。本課題では、SPK1の働く組織・細胞、および、SPK1の下流で働く因子の解析を通して、植物がどのように細胞分裂方向を制御しているかを明らかにすることを目指す。
本年度は、SPK1が働く細胞種を同定し、SPK1による分裂方向制御の分子機構を解析する基礎を築いた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では、シロイヌナズナの根端の発生モデルとして、3次元的な細胞分裂方向の制御メカニズムの解析を行っている。これまで、細胞分裂方向制御の鍵因子として低分子Gタンパク質ROPの活性化因子であるSPK1を同定した。
本年度は、蛍光タンパク質との融合遺伝子を用いてSPK1が機能する組織・細胞を解析し、根端においては細胞種ごとに強弱はあるもののほとんどすべての細胞で発現していることを確認した。SPK1が発現する細胞のうちどの細胞での発現が細胞分裂方向制御に関わるかを調べるために、組織・細胞特異的なプロモーターを用いて機能解析をするための系統の確立を進めており、細胞非自律的なSPK1の機能の重要性が見えてきている。
これらの結果の一部は国際学会で発表を行った。

Strategy for Future Research Activity

SPK1の機能に必要十分な組織・細胞種をより詳細に解析する。細胞非自律的なSPK1の機能の重要性が示唆されたため、細胞非自律的に細胞分裂方向を制御する分子メカニズムについて、細胞壁制御などを中心として解析を行う。さらにこれらの分子生物学的解析に加えて、数理モデルを組み合わせて、植物がどのように細胞分裂方向を制御しているかを明らかにしていく。

Causes of Carryover

当初予定していた実験計画のうち、次年度に行う予定の実験を本年度先行して行い、本年度の実験計画を次年度に行うこととしたため、使用額が変更となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] SPIKE1 regulates cell division orientation in Arabidopsis2023

    • Author(s)
      Koichi Toyokura, Motohiro Fujiwara, Koichi Fujimoto, Tatsuo Kakimoto, Haruko Ueda, Yka Helariutta
    • Organizer
      Taiwan-Japan Plant Biology 2023 (TJPB 2023)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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