2023 Fiscal Year Research-status Report
Promotion of neuroblast migration and neuronal regeneration in injured mammalian brain using biomaterials.
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23K19407
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
大野 雄也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50833703)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | バイオマテリアル / 神経細胞移動 / 神経再生 / 脳室下帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
コモンマーモセットにおける脳梗塞モデルの構築のための実験を施行。コモンマーモセットとヒト脳梗塞患者との脳傷害、神経脱落症状の比較検討において指標となるよう、脳傷害の程度や、神経再生、細胞接着因子の発現にかかわるバイオマーカー(microRNA等)の解析を行うことを目指し、その解析法の準備と探索的検討を行っている。 また、第167回名古屋市立大学医学会例会、第39回臨床神経内科研究会(名古屋市立大学脳神経内科)、第74回名古屋市立大学医学会総会(招待講演・令和五年度名古屋市立大学臨床部門医学会賞受賞)にて発表し、バイオマテリアルを用いた神経再生についての研究の総説「N-cadherinを結合した両親媒性ペプチドは,新生ニューロンの足場となる内在性の細胞の機能と構造を模倣し,傷害後脳において新生ニューロンの移動と機能回復を促進する(Amphiphilic peptide-tagged N-cadherin mimic both the function and structure of endogenous scaffold cells for neuroblasts, enhance neuronal migration in injured brain and promote sensorimotor recovery)」を作成し、NAGOYA MEDICAL JOURNALに投稿した(現在査読中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
助教を務める名古屋市立大学医学部附属みどり市民病院での業務のため、研究を行うための時間が制限されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
コモンマーモセットとヒト脳梗塞患者との脳傷害、神経脱落症状の比較検討のための指標、解析方法の構築を行う。 コモンマーモセットの脳梗塞モデルの構築を行い、モデル動物の完成後にバイオマテリアルの神経細胞移動効果を評価。効果が得られれば神経機能評価を行い、神経再生促進効果を評価する。 コモンマーモセットで神経促進効果が得られれば、ヒト脳梗塞患者との比較解析を行う。
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Causes of Carryover |
前述の理由で当初の計画より実験が遅れている為。
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