2023 Fiscal Year Research-status Report
大腿骨頭壊死症に対するADSC及びSVFの局所投与と血管内投与の治療効果の比較検討
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23K19452
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
壺坂 正徳 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (90980756)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 大腿骨頭壊死症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の実験計画は以下の通りである。 まずin vitroの実験でそれらの検証を行う。 ①SVFの精製とADSCの調整:ウサギの脂肪組織を採取、洗浄し、細断した後にコラゲナーゼで酵素処理を行う。コラゲナーゼ活性を中和した後、得られた溶液を濾過し、濾液の遠心分離を行うことでSVFが精製される。SVFの培養・継代によりADSCが得られる。②SVFの生存率、およびADSCの細胞増殖能、生存率の評価:MSC用培地に細胞を播種し、1, 3, 5, 7日目における細胞の生存率を確認し、さらに細胞を回収し、細胞増殖能を評価する。③SVFとADSCの骨分化能の評価:骨分化培地に細胞を播種してから2週後にアルカリフォスファターゼ(ALP)染色を、4週後にアリザリンレッド染色を行い評価する。また、RNAを抽出し、PCRで骨形成に関わるオステオカルシン、ALP、Runx2の発現を解析する。④SVFとADSCの血管新生能の評価。 次にin vivoの実験で、ステロイド誘発性ONFHに対する治療としての、ADSCとSVFのLocal TreatmentとSystemic Treatmentの効果を比較検討する。 ⑤ウサギにおけるステロイド誘発性ONFHモデルの作成:20-24週齢の雄のNew Zealand White Rabbitにメチルプレドニゾロン(mPRED)(20 mg/kg)の短回投与を行う。⑥比較検討群の作成⑦マイクロCTによる形態学的評価⑧組織学的評価:H&E染色、ALP、TRAP、CD31染色 当該年度に関しては①、②、③の途中まで実験を終えている。次年度ではin vitroとin vivoの実験を同時並行することで残りの実験を終わらす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウサギの実験を行うための講習を受けるのに当初より時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
ウサギの実験の準備が整い次第、計画的に実験を進めていく。期日までに余裕を持って実験計画することで、期限内に全ての実験を終わらすことができる予定である。
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Causes of Carryover |
ウサギの実験を行うための講習を受けるのに当初より時間がかかっているため、in vivoの実験にかかるウサギの購入費を次年度に持ち越しているため、次年度使用額が生じた。
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