2023 Fiscal Year Research-status Report
肺がんに対する免疫療法の長期奏功に関わる免疫抑制性好中球の関与に関する検討
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23K19507
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
益弘 健太朗 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (90981423)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 免疫抑制性好中球 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非小細胞肺がん患者において免疫チェックポイント阻害薬の長期奏効に寄与する因子を探索することを目的としている。既に非小細胞肺がん患者の末梢血で好中球が増加している患者では免疫チェックポイント阻害薬の効果が減弱することを確認しており、好中球が免疫チェックポイント阻害薬の作用点であるT細胞に与える負の影響を検証し、フローサイトメトリーやシングルセル解析などを用いて、そのメカニズムを解明することを目的としている。 現在好中球のサブセットの中で免疫抑制性に働くpopulationを同定しており、肺がん細胞株を移植したマウスモデルを用いて、T細胞へ与える負の作用をex vivoで検証している。またヒトの好中球でも同様の免疫抑制性好中球サブセットが存在することを確認しており、現在患者検体を用いてT細胞に対して免疫抑制性に働くことを確認し、そのメカニズムについて検討を進めている。今後は患者検体(組織・末梢血)の好中球をシングルセル解析することでより詳細な解析を予定しており、現在条件検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫抑制性好中球のサブセットを既に同定しており、現在患者検体を用いて更なる検証を進めていく過程である。
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Strategy for Future Research Activity |
肺がん患者の腫瘍組織、末梢血検体を用いて好中球のシングルセル解析を予定している。
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Causes of Carryover |
次年度にシングル解析などコストが高い解析を予定しているため
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