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2023 Fiscal Year Research-status Report

Development of novel immunotherapy with stem cells loaded oncolytic adenovirus for advanced cancers

Research Project

Project/Area Number 23K19510
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

金谷 信彦  岡山大学, 大学病院, 医員 (50985223)

Project Period (FY) 2023-08-31 – 2025-03-31
Keywords間葉系幹細胞 / 腫瘍融解アデノウイルス / ドラッグデリバリー / 腹膜播種 / 抗腫瘍免疫
Outline of Annual Research Achievements

研究計画に沿って研究を行った。
Ⅰ. 転移性消化器癌マウスモデル作製:
消化器癌腹膜播種モデルを作成するために、ルシフェラーゼ遺伝子を導入したマウス大腸癌細胞株(MC38-Fluc)をそれぞれ経腹膜的に移植して、マウス内で腹膜播種が増殖することを確認した。MC38-Fluc投与20日後に腫瘍を摘出して、フローサイトメトリーを施行したところ、今後の解析に重要なCD4陽性もしくはCD8陽性Tリンパ球、マクロファージ、樹状細胞が一定割合で存在していることを確認したため、以上の結果から今後の解析は腹膜播種モデルで行うものとした。
Ⅱ. 腫瘍融解アデノウイルス搭載間葉系幹細胞(MSC-OBP-702)の樹立と転移巣へのデリバリー能力の検討
Harvard medical school, Brigham and Women’s Hospital, Department of NeurosurgeryのKhalid Shah教授とMTAを締結して、ヒト/マウス脂肪細胞由来の間葉系幹細胞の提供を受けた。そこでin vitroで間葉系幹細胞の培養・増殖にも成功した。次にヒト、マウス間葉系幹細胞にGFPを導入した腫瘍融解アデノウイルス(OBP-401)を感染させたところ、24時間後GFPを可視化でき、腫瘍融解アデノウイルスが感染することを確認した。コクサッキー・アデノウイルス受容体(CAR)の発現量の関係でマウス間葉系幹細胞はヒト間葉系幹細胞と比較して、ウイルスが約10倍量必要であった。さらにヒト/間葉系幹細胞にOBP-702を感染させて、経時的間葉系幹細胞内のウイルス量をPCRで確認したところ、感染4日目にウイルス量が最高値になり、その後プラトーになり、腫瘍融解アデノウイルス搭載間葉系幹細胞(MSC-OBP-702)のウイルス搭載能力を確認できた。今後、Iで樹立した腹膜播種マウスモデルを用いて、MSC-OBP-702の治療効果を調べ、抗腫瘍効果が得られれば、抗腫瘍免疫に対する影響を解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

転移性消化器がんモデルとして、MC38を用いた腹膜播種マウスモデル樹立に成功し、予定通りMSCの提供も受けた。腫瘍融解アデノウイルス搭載間葉系幹細胞(MSC-OBP-702)のウイルス搭載能力とMSC-OBP-702の生物学的な寿命も把握でき、マウス実験での効果解析に進めることを確認したため、「おおむね順調」と判断する。

Strategy for Future Research Activity

腹膜播種マウスモデルも用いて、腫瘍融解アデノウイルス搭載間葉系幹細胞(MSC-OBP-702)の治療効果ならびにOBP-702のデリバリー能力を評価する予定である。MSC-OBP-702の治療効果が確認できれば、抗腫瘍免疫への影響を確認するためにフローサイトメトリー等を予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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