2023 Fiscal Year Research-status Report
EGFR遺伝子変異陽性肺癌におけるDrug tolerant persister細胞の新規遺伝子の同定
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23K19544
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柴原 大典 九州大学, 医学研究院, 助教 (80979310)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | EGFR / Drug tolerant persister / 薬剤耐性 / 分子標的薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、EGFR遺伝子変異陽性肺癌においてDrug tolerant persister (DTP) 細胞が発現する遺伝子の機能を明らかにし、それを標的とした新規治療法の開発を目的とする。まず、EGFR遺伝子変異陽性肺癌細胞株を用いて、分子標的薬であるオシメルチニブを投与し、耐性を獲得する前段階の状態であるDTP細胞の特徴を確認した。次に、先行研究の解析で見出したDTP細胞に関連する数種類の遺伝子について解析を行った。現在、その遺伝子の過剰発現及びノックダウン細胞を作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
過剰発現及びノックダウンの安定細胞株の樹立に時間を要したため、その後の分子生物学的な実験もやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
過剰発現及びノックダウンの安定細胞株の樹立に成功したため、DTP細胞の特徴や耐性メカニズムを明らかにしていく。さらに、同細胞を用いてRNAシークエンスまたはシングルセル解析を行い、耐性獲得の過程を明らかにする。次に、マウスモデルを用いて、耐性克服の新規薬剤を見出す。
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Causes of Carryover |
すでに研究室で保有している抗体や薬剤などで実験が可能であったため、改めて追加で購入する必要がなかった。しかし、次回より購入する必要がある。
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