2023 Fiscal Year Research-status Report
Non-canonical beta-catenin phosphorylation and regulation of gene expression in chronic kidney disease
Project/Area Number |
23K19610
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
菊池 寛昭 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院 血液浄化療法部, 助教 (40981767)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | βカテニン / マルチオミクス / 単離尿細管 / ATAC seq |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1. β-catenin S552残基はβ-cateninの転写活性にどのような影響を与えるか?2.β-catenin S552残基はCKDの新規治療ターゲットとなるか? という2点を明らかにする事を主な目的としている。 本目的を完遂するために、申請者が留学先のアメリカのNIHで作成した、S552残基をアラニンに置換したノックインマウス(以下、MUT)と野生型マウス(以下、WT)を準備する必要があり、東京医科歯科大学内等で各種申請を行い、2024年4月にMUTマウスの凍結精子が東京医科歯科大学に搬入された。現在マウスを繁殖させている段階であり、今後単離した集合管を用いてRNA-seqの施行を行うことで本変異がβ cateninの活性に与える影響を評価していく。申請者は東京医科歯科大学内で、オミクス解析ができる研究環境の構築にも成功している。また、本変異がβ-cateninの転写活性に影響を及ぼすことが明らかになれば、代償性腎肥大、腎障害に与える影響を併せて評価していく予定である。このために、どの腎障害モデルマウスを使用するかを選定する必要があるが、申請者は、複数のCKDモデルマウスの作出に成功し、また、それぞれのマウスモデルにおけるβ-catenin S552残基のリン酸化の動きを把握する事にも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者が留学先のアメリカのNIHで作成した、S552残基をアラニンに置換したノックインマウス(以下、MUT)と野生型マウス(以下、WT)を準備する必要があり、東京医科歯科大学内等で各種申請を行い、2024年4月にMUTマウスの凍結精子が東京医科歯科大学に搬入された。現在マウスを繁殖させている段階であり、今後単離した集合管を用いてRNA-seqの施行を行うことで本変異がβ cateninの活性に与える影響を評価していく。申請者は東京医科歯科大学内で、オミクス解析ができる研究環境の構築にも成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
本変異による代償性腎肥大の程度の変化を、片側腎摘出モデル(UNx)を用いて評価する。片側腎摘出によって肥大したWT、MUT双方の残存腎から、近位尿細管、皮質集合管をそれぞれ単離し、尿細管肥大の程度の変化を比較する。代償性肥大の程度に違いが認められれば、単離尿細管を用いたRNA-seqを施行し、代償性腎肥大に直接関連するβ-cateninのターゲット因子を更に絞り込む。また、複数のCKDマウスモデル (5/6 腎摘出モデル、アデニン腎症モデル等)を用いて、本変異が腎不全の進行に与える影響を評価する。腎不全の程度に違いが認められれば、更にCKDモデルのWT、ノックイン双方から尿細管を単離し、腎不全と関連する遺伝子群を同定していく
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[Journal Article] Circadian gene expression in mouse renal proximal tubule2023
Author(s)
Bingham Molly A.、Neijman Kim、Yang Chin-Rang、Aponte Angel、Mak Angela、Kikuchi Hiroaki、Jung Hyun Jun、Poll Brian G.、Raghuram Viswanathan、Park Euijung、Chou Chung-Lin、Chen Lihe、Leipziger Jens、Knepper Mark A.、Dona Margo
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Journal Title
American Journal of Physiology-Renal Physiology
Volume: 324
Pages: F301~F314
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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