2023 Fiscal Year Research-status Report
状況認識モデルを用いた看護学生のための看護技術学習プログラムの開発と評価
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23K19839
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
飯島 由理子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60983905)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 状況認識モデル / 基礎看護技術 / 看護学生 / インストラクショナルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、状況認識モデルを用いた看護学生のための看護技術学習プログラムを開発し、その有効性を評価することである。状況認識は、動的な状況下で複雑な意思決定を行う認知スキルであり、看護学生の段階から育むことが必要であり、看護学生が状況認識を意識できるような教育的アプローチが求められる。 本研究では、状況認識を理論的に説明している状況認識モデル(Endsley,1995)を用いて学習プログラムを開発することで、表面上の技術習得だけではなく、看護の実践に必要となる思考を育むことを目指す。学習プログラムでは、原理原則が明確であり、かつ学生なりの工夫を加え思考しながら技術習得を進めることが可能な無菌操作に焦点をあてる。先行研究にて研究代表者が開発した、「一時的導尿における無菌物の準備」の学習プログラムである「学習動画」と「学習シート」の分析をふまえ、状況認識モデルを用いて改良を行う。 本年度は、「学習動画」と「学習シート」を、状況認識モデルを用いて分析を行った。その結果、「学習動画」における状況認識には、今から実施することを認識し、物品の無菌範囲を理解し、無菌範囲を汚染するリスクを予測する、3つの段階が確認された。一方で、「学習動画」の表現方法には課題も確認された。 2024年度は、「学習シート」は分析途中であるため分析を進めていく。「学習動画」と「学習シート」の分析をもとに学習プログラムを改良し、インストラクショナルデザインをもとにプログラム設計を行っていく。看護学生を対象にランダム化比較試験を行い、学習プログラムの有効性を評価する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
状況認識モデルを看護技術学習に組み込む具体的な方略を検討するにあたり、先行研究で開発した学習プログラムの分析を慎重かつ入念に行った。そのため当初の計画より進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、学習シートの分析を進めるとともに、状況認識モデルを用いた看護技術学習プログラムの改良、評価方法・評価項目の確定をしたうえで、看護学生を対象にプログラムを実施し評価する。
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Causes of Carryover |
学習プログラム開発のための機材調達や環境整備を行ったが、先行研究で開発した学習プログラムの分析に時間を要し、それに伴う論文投稿や学会発表、調査準備に研究費を使用しなかったため。2024年度は、学習プログラムを改良し、データ収集、分析、研究成果の発表を行う予定である。
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