2023 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者における老年期うつのデジタルバイオマーカーの確立
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23K19915
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
見須 裕香 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 特任研究員 (10977804)
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Project Period (FY) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 老年期うつ / 地域在住高齢者 / 表情 / デジタルバイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、表情動画撮像システムを用いて地域在住高齢者の表情模倣動画データを収集し、老年期うつとの関連を検討することで、老年期うつのデジタルバイオマーカーの確立を目指す。 2023年度は、地域在住高齢者を対象とした大規模機能健診(ベースライン調査)の実施にむけ、研究対象者のリクルートおよび会場調整、研究補助スタッフの育成に取り組んだ。さらに、研究協力が得られた対象者について、ベースライン調査を実施し、参加者のうち、表情模倣検査の同意が得られた対象者の表情模倣画像データを収集した。収集したデータよりデータベースを構築し、横断的な解析を進めている。本研究に関連する研究成果については、国内学会や国際誌への投稿を通じて成果報告を行い、様々な分野の研究者や臨床家との意見交換を行った。 今後の展開として、引き続きデータ収集を行うとともに、医療レセプト情報の追跡調査を行う。老年期うつと表情模倣精度の関連について縦断的な解析を実施し、デジタルバイオマーカーの確立に向けた検証を行う予定である。本研究により、老年期うつのデジタルバイオマーカーが確立することで、老年期うつを早期に検知できる非侵襲的で簡便な評価指標の開発に繋がり、老年期うつの予防と改善を目的とした介入戦略の立案に貢献できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の主要評価項目である、地域在住高齢者の表情模倣動画データの収集を行い、横断的な解析をすすめている。次年度も継続してデータ収集および追跡調査を行えるよう準備を進めており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、引き続きベースライン調査においてデータ収集を行うと同時に、自治体から得られる医療レセプト情報の追跡調査を実施する。うつ病の診断を受けた対象者を抽出し、表情模倣精度との関連を検証する予定である。また、収集したデータのデータベースの構築を行い、老年期うつと表情模倣精度の関連について縦断的な解析を進める。
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Causes of Carryover |
本年度に得られたデータ解析による研究成果を発表するため、学会参加費用ならびに論文の英文校正費用を確保していたが、データ解析および論文執筆に遅延が生じたため次年度使用額が生じた。次年度においては、研究成果報告のため、国内および国際学会の参加費、出張費ならびに、得られたデータ解析により論文を執筆し、国際誌投稿のための英文校正費、掲載費として使用する。
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