2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Basic study on Baiwen texts- Comparison and analysis on vocabulary notation -
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20H01251
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
立石 謙次 東海大学, 文化社会学部, 准教授 (50553426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 章人 新潟大学, 経営戦略本部, 准教授 (80794495)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 雲南 / 白族 / 白文 / 漢字系文字 / 大本曲 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では大理盆地南部に伝承される大本曲曲本の分析と収集比較を目標に掲げる。また調査時に得られる大本曲の上演も撮影・記録し公開することを目的としている。具体的には以下の作業を行なう。1.「白文(ペー文)資料集(翻訳・分析と語彙集)」:白族(ぺー族)の民間芸能「大本曲」の曲本(台本)を対象に、白文資料を翻訳・分析し「資料集と語彙集」を出版する。2.「複数地域の白文語彙の比較語彙表」:大理盆地北部と南部で継承されるテキスト表記の差異を分析し、どのような漢字を用いて1つの白語語彙を表記するかを一覧できる「比較語一覧彙表」を出版し、データベースとしてweb上で公開する。 2020年度については当初予定していた現地調査の実施を新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて断念し、予算の一部(¥586,900)を2021年度に繰り越さざるを得なかった。調査の実施は見送られたもののビデオ会議システムなどを通して、研究分担者及び現地の研究協力者との連絡・研究活動を維持した。これにより2022年度の出版を目標とした研究活動を継続した。また2010年より現地調査で入手してきた映像の一部を資料分析のために編集した。その目的としては以下の通りである。①これまで調査で入手してきた映像データは現状では分析作業で用いることが難しいため、分析作業をおこないやすいように加工をした。②編集を経た映像などは研究代表者が管理するHP等を通して公開し、本研究内容の一部を一般にも理解してもらえるように努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた現地調査の実施が難しいものの、本研究の目的である白文資料の分析作業自体はEmailやビデオ会議システム・SNSなどの活用により、継続的に研究活動を維持することができている。22年度までに出版する資料分析・翻訳については計画通りに進んでると考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
従来通りEmailやビデオ会議システム・SNSなどの活用により、研究活動を継続していくことが重要である。研究目的はあくまでも資料分析であるため、分析結果の出版・公開を第一目的とする。現地調査については現地の新型コロナウイルスの感染状況と政治情勢に鑑みて適切な時期におこなうこととする。
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Research Products
(4 results)